投稿者名:五味院長
タイトル:ミョウバンについての追加情報
あやさん。ゆりさん。
27歳。主婦。という共通項で盛り上がっているようですね。
わたしは、51歳。医師です。(オジサンですみません)
本来なら、20代の主婦同士の会話に割り込むようなことはしたくはないのですが、「ミョウバン」がかなり効果的であることがこのサイトで分かってきましたので、この際ミョウバンについてもう少し掘り下げてみたいと思います。
でも、わたしもミョウバンがナス漬けの色を鮮明にするために使われていたとは知りませんでした。勉強になりました。
以下はわたしからの情報です。
ミョウバンというのは、これはかなり古い歴史があるようです。
一説には、古代ローマ人はかなり清潔好きで、汗を抑える目的で使用されていたという話を聞いたことがあります。
市民集会や元老院の会合に行く前に、カエサル達が密かにワキにミョウバンを塗ってから出かけたのではと、考えるとなにか親しみを感じますね。
ミョウバンの歴史が紀元前からあったということは、それだけ効果もあり、尚且つ安全性が高かったからとも言えなくもありません。
実際、ミョウバンは、硫酸アルミニウムやアルカリ金属、などの硫酸塩の複合体で、最も自然に近い「制汗剤」といえるでしょう。
その作用の仕組みは実はあまりよくわかっていないのですが、鉄や銅、やアルミニウムといった金属の元素は燐酸カルシウム系の化合物と一緒になるとアンモニア、トリメチルアミン、メチルメルカプタンなどを吸着し、これらの金属元素の触媒効果で酸化除去する作用があることはわかっています。
さらに、アルミニウムイオンは皮膚上のPHで中和されると水酸化アルミニウムの重合体となり、汗腺の出口を閉塞するとも言われています。
つまり、消臭効果と制汗効果を合わせもっているのではないかと推察します。
しかも、塩化アルミニュウムのように強い酸性を示すこともないので、皮膚に刺激が少なく、わきの下のような皮膚の弱い場所にも使用できるメリットもあるのです。
薬局では、焼きミョウバンとして市販されていますが、欠点はこれが水に溶けにくいということです。
この掲示板の訪問者で、アルコールに溶かして結晶を直に塗っていた方がいましたが、彼はミョウバンのニオイが気になるという訴えがありました。
ミョウバンの使用方法(濃度など)は、かなり工夫がいるようですね。
レモンをたらしたり、塩を少し混合すると効果が持続するようです。
みなさんで、ミョウバンをどのように利用すると効果があるか体験されたかたは、ぜひ教えてほしいと思います。
私からの疑問。ナス漬けで色が鮮明になるということは、脱色素効果があるのでしょうか。もし効果があるようでしたら、手術後の色素沈着に応用できるのですが。
|