住宅のニオイケア …ニオイケアのためのガイド
玄関のニオイ
玄関のニオイケアは靴箱から
来客の第一印象は玄関で決まります。玄関のニオイの発生源は、ほとんどが靴箱です。靴箱に密閉された靴の、汗や垢や湿気が、細菌やカビの餌になってニオイを放つのです。靴箱のニオイ対策は、まず湿気を取ることです。効果的なのは、靴箱の扉を閉め切らないこと。両サイドを5センチくらい開けておきましょう。靴箱も部屋と一緒で、換気が必要なのです。下駄箱の棚にはダンボールや新聞紙を数枚重ねて敷いて定期的に取り替えます。敷きっぱなしでは、かえって虫やダニの棲みかになりますから注意。靴箱の中に炭を置けば吸湿効果が高まりニオイも吸ってくれます。
触れて香る仕掛け
住んでいる人には気づかない介護臭が、来客者には玄関を開けたとたんに感じられることがあります。トイレや玄関のドアにハーブの束を下げておくと、開け閉めのたびにドアにハーブが触れてさりげなく香りがしてきます。時間が経って香りが失せてきたようでしたら、精油をたらしてあげてください。ハーブは、壁に触れるとカビやすいので壁から離して吊します。
靴のニオイ
足は身体じゅうで一番汗っかきです。帰宅して脱いだばかりの靴には汗や湿気が充満しているのに、それをすぐに靴箱に閉じ込めたら、ものの2時間で細菌が急増して悪臭を放ちます。脱いだ靴は、まずは通気の良いところで2〜3時間ほど陰干ししてください。同じ靴ばかり履き続けないで、3足くらいを交代で履くようにします。緑茶の出がらしを天日か電子レンジで乾燥させ、炒った塩と重曹を混ぜて、布でくるんで靴の中に入れるのも効果があります。お茶のフラボノイドの消臭作用、塩の吸湿作用、重曹のカビ防止作用が連係プレイをしてくれるのです。さらに、ここにティートリーやミントなどの精油を少し振りかけておけば、殺菌作用を加わって消臭にも水虫予防にもなります。コーヒー党の方ならば、緑茶でなくコーヒーカスが使えます。靴にコーヒーの香りがうつり、足元の香りが外出の気分を爽やかなものにしてくれます。
|