住宅のニオイケア …ニオイケアのためのガイド
台所の消臭用品
米のとぎ汁
お年寄りには少しずつ色々なメニューを食べてもらいたいので、作り置きのおかずをしまえるタッパーウエアは重宝です。ところがしばらく同じおかずを詰めておくと、ニオイがついてしまいます。
こんなときに便利なのが米のとぎ汁です。ニオイのついたタッパーウェアをとぎ汁に1時間ほど漬けると、驚くほどニオイが取れます。昔は、とぎ汁で食器を洗ったものですが、とぎ汁の成分である米ヌカを布袋に入れて、それで食器や身体をこすってもよいのです。
コーヒーカスの活用
コーヒー好きの方はご経験があるでしょうが、粉に挽いたコーヒーを冷蔵庫にしまっておくと、他の食べ物の雑臭がついてしまいます。コーヒーは、他の臭いを吸いやすい、つまり脱臭効果があるのです。
コーヒーを淹れた後のカスを干せば、脱臭剤として使えます。フィルターペーパーに入ったまま乾かせば、多少湿っていても大丈夫です。便器の後や灰皿の底にいれてやるとヤニのニオイも取れますし、コーヒーのほのかな香りがします。次の重曹の場合と同じように、ゴミ箱の袋の底に入れておくのもよいでしょう。
重曹は安全な脱臭・洗浄剤
重曹は薬局で売っています。これはアルカリ性のもので、キッチンや部屋の汚れ落としに便利ですが、安全な脱臭剤でもあります。
夏の台所では、一晩たつと甘酸っぱいニオイがしていたりします。これは空気中の酵母菌や乳酸菌が発酵したからです。こうした菌は酸性が好きなので、重曹をひと振りしたうえに、お湯をそそいで一晩おけばかなりの効果があります。また重曹には漂白作用がありますので、布巾などの漬けおきに使えば、洗剤がわりにもなります。
ゴミ箱のニオイにも重曹を
お年寄りの部屋のゴミ箱は、ツバや鼻水を拭いたティッシュをいつも捨てるので、そのニオイが染みついています。
ゴミ箱の内側に、スーパーのポリ袋などを入れ、袋の底に重曹をひと振りかけておきます。そこにゴミを捨てるようにすれば、ゴミ箱そのものにニオイがうつることもありませんし、袋のゴミのニオイも抑えられます。重曹は、薬として服用するぐらいですから安心して使えます。
重曹+消毒用アルコール
重曹を溶かした水で雑巾がけをすると、畳や机や家具などの汚れだけでなく、染み付いたニオイを脱臭することもできます。
がんこな汚れやニオイがどうしても取れない場合には、重曹で拭いたあとに一度水拭きをして、もう一度「消毒用アルコール」で仕上げます。消毒用アルコールは、殺菌だけでなくカビにも効果があり、消臭作用も強く、主原料はサトウキビですから口にしても害がありません。ただし火気厳禁ですので火の近くでは注意してください。
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