住宅のニオイケア …ニオイケアのためのガイド
身近な工夫で香る介護
部屋ことに香りのメリハリを
鼻は同じニオイを嗅ぎ続けていると、慣れて気がつかなくなります。住宅の香りは、ポイントを決めて違う香りのスペースをつくると効果的です。トイレ、寝室、階段の昇り口など、それぞれの場所がほのかに香る仕掛けです。
素焼きの陶器にハーブの精油を染み込ませておけば、少しずつ香りが発散します。陶器がなければ植木鉢のかけらでも十分です。あるいはティッシュやハンカチに精油を1〜2滴たらしたものを置くだけでもかまいません。ハンカチならばポケットにしのばせておいて、介護のニオイに疲れたとき、鼻にあてればリフレッシュできます。
熱を利用する
精油を入れた器を下からキャンドルや電気で温める光香器やアロマライトなど、いろいろな器具がありますが、自分で工夫するのも楽しいものです。
ポイントは、身の回りの熱を利用することです。テレビやパソコンの上や電気スタンドは使っていると暖かくなってきます。そこに精油を入れた器を置いたりすれば、どこからともなく香りが漂ってきます。蒸れたニオイのするコタツの中、扇風機の後のモーターのあたりなども、香りを使うのに絶好です。
お湯を使う
枕元に、小さな器にお湯を入れてハーブの精油をたらせば熟睡できますし、ユーカリの精油は、部屋のアンモニア臭を分解してくれますので、尿失禁の多いお年よりの部屋におすすめです。
このような小さなホットプレートとタイマーを組み合わせてお湯を温めれば、火事の心配もなく便利です。ホットプレートとタイマーをつなぎ、夜中に切れるようにセットします。あるいは朝一番にセットすれば、目覚めの頃に香りが漂いはじめるというわけです。
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