足のニオイケア …ニオイケアのためのガイド
足浴の素材
酢
皮膚の雑菌は酸性が苦手です。食酢やクエン酸や木酢液を100倍くらい薄めたもので足浴すると、雑菌が退治されてニオイがおさまります。洗面器いっぱいのお湯を用意して、食酢ならばコップ1杯、クエン酸ならばキャップ1杯、木酢液は酸性が強いので洗面器に数滴で足ります。
足をしばらく浸して角質が柔らかくなったら、タワシか軽石で角質を優しく取ります。取りすぎないように注意。酢は水虫にも効果が強く、ガーゼに酢をつけて、足の指の間にバンソウコウで巻いておくと、かゆみが1日で消えます。ただし皮がふやけていると沁みるので注意。醸造酢は高いので、「木酢液」を使ってもよいでしょう。
ハーブの精油
足浴の湯のなかに、ハーブの精油を2、3滴たらすと、皮膚の殺菌と部屋の消臭になり、しかも香りによるリラックス効果が、お年寄りだけでなく介護する人の疲れも癒してくれます。
足のニオイには、抗菌作用の強いティートリーの精油が有効です。足浴のあと、よく乾かした足へティトリーの精油を肌につけるにはキャリアオイルというもので薄めて使うのですが、この場合は原液で結構です。ラベンダーの精油とブレンドすると良い香りです。ティートリーの抗菌作用は非常に幅が広く、水虫だけでなく様々な菌に絶大な効果がありますから、常備したいものです。
他に足浴に向く精油は、ラベンダー(殺菌、リラックス効果)、ローズマリー(血行をよくする)など。レモンやシトラスなどの柑橘系の精油をブレンドすれば、外国のハーブを知らないお年寄りにも馴染めますし、汗のニオイを打ち消します。ミカンやゆずの皮、スダチなど季節の香りをお湯にほんのり添えるのもよいですね。
ビワの葉、松の葉、ヨモギの葉
ビワの葉を、ハサミで細かく切り刻みます。できれば、冬を越した古い葉が理想です。これを35度の焼酎かエチルアルコールに漬けます。しばらく経って濃い緑色になったものがビワ葉エキスなので、これを足浴のお湯にスプーンで2〜3杯たらします。
松の葉、ヨモギも適当な長さに切り、同様にアルコールに浸して使えます。これらは抗菌作用があり、昔から民間で常備薬とされていたものです。
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