足のニオイケア …ニオイケアのためのガイド
基本は3つ
足のニオイの出所は、角質と汗と靴の3点です。ここを押さえましょう。
1.角質
第一の角質のケアは、電動の道具(角質スムーサー)もありますが、昔ながらの軽石やヘチマでこまめにこすり落とせば十分でしょう。角質は皮膚が古くなったものですが、まったく無用ではありません。新陳代謝の鈍ったお年寄りの皮膚を守る役目を果たしているのです。
踵の角質は、こするほど大量の垢が出てきますが、ほどほどにしてください。こすりすぎると肌が炎症を起こしたり、ガードが甘くなったところに細菌が棲みついて、かえってニオイが強くなってしまうからです。
2.汗
二番目の汗は、素早く蒸発させて蒸れを防ぐことです。暖かいときはなるべく裸足で。歩ける方ならば、裸足のほうが足の裏の刺激にもなります。冷え性の方は、薄手の靴下で加減してください。靴下の素材は化学繊維でなく、汗を吸いやすい綿などの自然素材がよいでしょう。昔は贅沢品だった絹も、通気性や吸湿性の良さが見直されて、靴下や肌着の素材に使われています。
3.靴
履物の手入れは、介護の現場で忘れられがちですが、デイサービスなどで外出されるお年寄りの大事なポイントです。
帰宅して脱いだばかりの靴には汗や湿気が充満しています。それをすぐに靴箱に閉じ込めると、2時間で細菌が急増してニオイを放ちます。脱いだ靴はまず通気の良いところで2〜3時間ほど陰干ししてください。
同じ靴ばかり履き続けないで、3足くらいを交代で履くようにします。
緑茶の出がらしを天日かレンジで乾燥させ、炒った塩と重曹とを混ぜ、布でくるんで靴の中に入れると効果があります。お茶のフラボノイドと塩が湿気を吸い、重曹のカビ防止作用が連係プレーをしてくれるのです。
さらにティートリーやミントなどの精油をスプレーしておけば、殺菌作用も加わって消臭にも水虫予防にもなります。コーヒー党の方ならコーヒーのカスを使えば、外出の気分を爽やかなものにしてくれます。
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