便のニオイケア …ニオイケアのためのガイド
便のニオイを決めるもの
食事をおいしく
汗よりもオシッコよりも便が臭いのは、腐ったものを含んでいるからです。お年寄りの便がことさら臭くなったら、それは色々な原因で腐ったものが増えたからです。
食事の仕方でも、便のニオイが大きく変化します。よく噛まずに飲み込むと便が臭くなります。食事介助のとき、食べさせるスピードが速すぎるのかもしれません。あるいは刻み食などの食べやすいメニューが必要かもしれません。いつの間にか歯がぐらついて、それで上手に噛めない、のどの異常で飲み下しが難しくなったということも考えられます。
どんなご馳走でも消化不良では栄養になりません。ただの腐敗の材料です。消化の第一歩は唾液から始まります。唾液の酵素は、消化だけでなく口の中の雑菌を殺してくれます。唾液をたくさん出すには、美味しいなと感じることです。その意味でも、食事をゆっくり愉しむというのは、本当に意味のあることなのです。
ストレスがニオイに反映
ストレスがあるいと便は臭くなります。ストレスは胃腸を直撃するのです。胃液のペプシンという酵素は、ストレスにとても弱く、正常に働けなくなります。食べ物が胃にあるのにペプシンが出なくなったり、逆に空腹なのにやたら分泌されたりして、口臭がひどくなります。
ストレスは小腸にもブレーキをかけて便秘を引き起こし、腸の中で腐敗が進み、悪臭も強くなります。せかせかしたり、怒ったり、暗いことを考えながらの食事は、便が臭うだけでなく、様々な病気につながるのです。
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