皮膚のニオイのケア …ニオイケアのためのガイド
石鹸の選び方
皮膚をみて加減する
お年寄りの皮膚は、表面を保護して水分を保つ皮脂の分泌が鈍って、乾燥しがちです。普通の石鹸を使うと、皮脂を必要以上に取り除いてしまい、肌荒れになったり、いっそう乾燥して皮膚がかゆくなる人もいます。
入浴後の皮膚を見て、洗い方を加減しましょう。カサカサした皮膚には、ラノリンの入った過脂肪石鹸を使います。
石鹸が流しきれずに皮膚に残ってしまうと、その刺激で肌が荒れたりかぶれたりすることがあります。耳の裏側や脇の下など、念入りに洗い流してください。
弱アルカリの石鹸には注意
お年寄りの肌を弱アルカリ性の石鹸で強くこすると皮膚の角質を溶かしてしまい、皮膚が荒れたり炎症を起こすことがあります。若い人の肌は酸性に近いのですが、お年寄りは角質が薄くなった分中性に近づいていて、アルカリ性の石鹸の刺激に弱いのです。
石鹸の代用品
石鹸でなくともコロイド状になる片栗粉などのデンプン、小麦粉、ヌカなども汚れを吸って石鹸のかわりに使えます。
とくにヌカは、脂肪を含むので汚れを溶かす作用もあります。皮膚に刺激を与えず、皮脂を取りすぎることもありませんから、乾燥しがちな肌に向いています。
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