ワキガ・体臭・多汗 診察室 青山小林クリニック
小林式絶縁針電気凝固法(A法) …永久脱毛と同時にワキガにも効果
小林式絶縁針電気凝固法とは?
小林式絶縁針電気凝固法とは、永久脱毛のための療法です。永久脱毛と同時にワキガの治療にもある程度の効果が得られます。
従来の、皮膚に針を刺入し電気を通す脱毛法では、毛の製造装置である毛乳頭を確実に破壊するだけの電気力を出せませんでした。出力を上げたり、通電時間を長くすると、皮膚に点状の傷が残る、という問題がありました。
小林式絶縁針を用いた脱毛の要点は、次のとおりです。
(1)毛根に沿って針を刺入するが、針の刺入震度が常に一定(3〜5ミリ)でそれ以上は入らない。
(2)皮膚に傷ができないように、針が皮膚面に接する部分が絶縁されている。
(3)浅い毛乳頭でも深い毛乳頭でも、一本の針で十分凝固破壊できるように、皮膚内の針の焼ける部分を長めにしてある。
(4)従来の電気凝固法に比べ、通電時間は約4倍、電気の強さは約2倍にできるようになった。
(5)1回の通院で、脱毛部位(ワキガの場合、両方のワキ毛)に生えている毛すべてを脱毛してしまう。
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最新型電気針による脱毛術
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電気凝固で破壊される範囲
ピンクの部分が電気的に焼ける。焼ける範囲が一定しており、毛根の深さに関わらず永久脱毛できる。
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図に、皮膚内の焼ける範囲をピンクで示しました。針の根元部分約1ミリが絶縁されているため皮膚表面は焼けません。一方、針の最下端が、一番深い毛の毛乳頭まで届くように考案されているので、毛の長さ、毛の再生周期にかかわらず、すべての毛乳頭を破壊することができます。
ただし、毛には休止期という期間があって、皮膚の中で休んでいる毛もあるので、脱毛希望部位のすべての毛を永久脱毛するには、3カ月おきに3〜4回の施術が必要です。
ワキガにも効果がある小林式絶縁針電気凝固法
ワキガはアポクリン腺の汗と皮脂腺の皮脂に細菌が作用して悪臭となり、それがエクリン汗で薄められ、ワキ毛を通じて広く拡散されます。
ワキ毛には、においの保存、拡散の働きがあり、また細菌の温床でもあるので、永久脱毛することで、ある程度ワキガの減少効果が得られます。
また、5ミリという従来の脱毛針よりはるかに長い針を使用し、強い電気で長時間通電するため、毛乳頭だけでなく毛乳頭周囲のアポクリン腺まで破壊できます。同時に、絶縁部分の直下にある皮脂腺もある程度破壊されます。
当院で行った患者さん約50名のアンケートによれば、4〜5回の脱毛後、ほとんどの患者さんが、「ワキガ臭が半分程度減少した」と答えています。
ワキガ、多汗の悩みが比較的軽く、永久脱毛が希望の方には、この治療法が有効です。
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