嗅覚はホルモンの変化や体質の変化の影響を受ける
投稿者名:みにい
タイトル:医者に見放された場合は?
私は頭皮臭で悩んでいます。 シャンプーをした直後でもかなり強烈な匂いがします。 一時期匂いを気にして1日に何回もシャンプーを繰り返した辺りから悪化したような気がします。もうこの匂いとは6年くらいの付き合いになりますが、まったくよくなる兆しがありません。もちろんいろいろな皮膚科で相談しましたが、返ってくる言葉は気にし過ぎの一言。何でもっと話を聞いてくれないのかと悲しくなります。じゃあ、何にも原因がないのなら何で匂うのでしょう。五味先生のお知り合いで頭皮の事に詳しい皮膚科の先生がいたらぜひ紹介していただきたいです。よろしくお願いします。
投稿者名:五味院長
タイトル:体質の変化でも嗅覚は変わります。
みにいさん。 何件かの皮膚科を回り、その結果「気にし過ぎ」と言う言葉で片付けられたら、だれでも悲しくなります。 なぜなら、「あなた」にとっては明らかにニオイが「ある」訳ですから、あなたが当然、ニオイの「原因」があるはずだと思う事は当然です。 しかし、何件かの皮膚科で、頭皮には異常ない(大きな大学病院でもう一度診てもらったらどうでしょう)ということであれば、ニオイの原因は「頭皮」には無いということになります。 では、どこにあるか?ということになると、足や腋の臭いが、頭から発散することはありえませんから、残されれいる可能性はニオイの嗅覚での「感じ方」と心での「感じ方」の二つにあることになります。 前者のケースでは、本来なら普通のニオイでも、強く感じたり、不快に感じることです。 嗅覚は、ホルモンの変化や体質の変化で微妙に影響されます。 特に女性の場合には、ホルモン系の変調が、嗅覚に影響して、ニオイの感じ方を変えることもあります。 そこでアドバイスですが、今度は一度皮膚科ではなく内科で何か体の変化がないか診てもらうのもよいでしょう。 特にあなたの場合には、6年前から急に気になリ始めたのですから、その辺のところをよく診察してもらってください。 次に後者のケースでは、これは過去ログによく出てくる「体臭恐怖」です。 この場合に先ほどの先生達がみな「気にし過ぎ」という言葉で片付けましたが、それは大きな間違いです。 気にし過ぎだから「気にするな」と言われても無理です。 恋愛で熱くなっている人に、冷めろと言われると余計夢中になるでしょう。 気にするなと言われると余計気になってしまうものです。 ではどうしたらよいか? この場合大切なことは、ニオイを気にしてもいいけれど同時に「安心する」ということです。 ニオイはその人の「心」に現実にあるのですから、その事実は認めた上で、安心できるような「別の心」の持ち方を工夫するのです。 もう一つの心を作ると言ってもよいでしょう。 そのためには、自律訓練法なども効果的です。 また心療内科などのセラピーの先生に教えてもらうのもよいでしょう。
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