投稿者名:五味院長
タイトル:体臭の性質
ぶーすけさん。
あなたのおっしゃるように、体臭とは実に「やっかい」なものですね。
体臭がやっかいなのは、体臭はニオイだからです。
ニオイは、目には見えず、音に聞こえず、触っても触れず、実に曖昧もことしたものです。
そこに、「悩み」というやつが付け入るのです。
もし、ニオイに色や音や形があったならそのような悩みが大きな顔でのさばるようなことはなかったのです。
治療法もいたって簡単だったでしょう。
しかし、実際は違います。
まず、ぶーすけさんには、その辺を頭に入れておく必要があるでしょう。
あなたの体臭が、どこからどこまでとか、あなたの体臭がこの部分でこの強さでこのような性質だとかの区切りなどないのです。(ワキガ臭は別にしても)
その場所のニオイは、あなたや周囲の人々環境からの総合されたものです。
わたしたちが、あるニオイを快不快と感じるとき、それは単一のニオイ成分を嗅いでいるわけではなく、何百種類ものニオイ成分が複合された総体として感じるのです。
だから、部屋に入ったとき「ムッとした鼻の奥がむず痒くなる」ニオイはわたしの周りでも感じます。私の部屋などしょっちゅうです。
でもわたしは、それをわたしの体臭だけのせいとは思いません。
なぜなら、わたしはこうしたニオイのメカニズムを知っているからです。
あなたが臭いでいろいろ考えて不安になってしまうのは、このような臭いの性質を知らないからです。
香水についても同じことが言えます。
香水にも個性があり、あなたの体臭にも個性があります。
個性と個性を重ね合わせるのですから、大変です。
下手に使うと香水と体臭が「共生」どころか「混在」してしまい、かえって不快なニオイになることもあるのです。
ですから、香水を選択するときは、本当はニオイアドバイザーのような専門家の意見を聞いてから購入することが大切です。
ブランド品は、欧米の体臭の強い人向きに製造してあることを忘れないでください。
あなたの体臭を、効果的にマスキングできるような製品を選んでください。
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