投稿者名:五味院長
タイトル:冬こそにおいケアが大切です
林檎さん
冬になると、夏よりもむしろ体臭が気になるという人は意外と多いのです。
その理由は、厚く通気性の悪い衣服や体の基礎代謝の変化などさまざまです(詳しくは過去ログを参考にしてください。また今日トゥナイトという番組でも少しお話します)。
しかし、髪のニオイの場合にはまた違う事情があります。
それは、冬になると空気が乾燥しやすいため、髪の保湿性が減少し髪の周囲を覆っているキューティクルという角質が傷つきやすいことが原因のひとつに挙げられます。
髪は、頭皮からのニオイ物質を貯蔵して濃縮するだけでなく、周囲の空気中の浮遊しているニオイ成分(タバコのニオイなど)を積極的に吸収してそれらも濃縮する性質があります。
そのような状態の上に、仮に髪の角質が傷ついているとニオイ成分がその傷ついた部分の強く付着してしまい、ますます髪の中に臭い濃度を高めるのです。
ですから、あなたの髪が冬ムカッとするのは、あなたの体から出た臭いだけでなく、電車の中の人々の口臭や体臭、中年のおじさんの吸っているタバコの臭いなどありとあらゆるいやな臭いが全て混じり合っているのです。
本当は冬に空気のきれいなところで生活すべきなのですが、会社勤めではそうもいきませんので、やはり自分の髪が周囲の臭いを吸着しない工夫をすべきです。
その第一は、冬は髪を短めにすること。女性で長く髪を伸ばしている人の髪の表面積の合計は、皮膚よりも広いと言われています。ニオイ分子の付着する面積を少なくすることは大切です。
その二は、電車の中などはできるだけ帽子やスカーフをかぶって周囲のニオイが髪に着くのを防止することです。
そしてやはり、髪が傷まないような髪のケアです。
これは、もうわたしの専門外になりますので、美容院などで専門家にあなたの髪の特性をキチンと診断してもらい、自分にあったシャンプーやトリートメントやリンスを選んでもらってください。
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