皮膚の酸素不足と体臭

投稿者名：馬吉

タイトル：肌荒れと体臭

先生こんにちは。

先生もご多忙の中で再度の質問と誠に恐縮ではありますが、宜しくお願いします。　

私は時に酸っぱい臭いというか発酵臭がし、またある時は脂臭で更に悪化するとワキガ臭かの様な悪臭になってしまうのですが、それをなんとか自分でしようと様々なサプリメントや健康食品以外に先日から仕事の休憩の合間にミョウバン配合のボディシャンプーで体（特にワキを中心に）を洗う事を始めました。　

それは始めの内はかなり効果はあったのですが、つい先日辺りからワキの辺りの皮膚がガサガサに荒れ始めて、洗ってから間もない内に青草の様な臭いがしてきます。この臭いは先生の以前のほかの方への返答にもあったと記憶してますが、そのイソ吉草酸に非常に近いと思います。　

そしてその臭いから少し時間が経つと前記の臭いに悪化してしまいます。　

私は以前から皮膚が荒れ易く、毎年冬には手の甲などがガサガサになってしまうのですが、これもつい先日、ふと手の甲の臭いを嗅いでみるとやはり青草の様な臭いがしている事に気付きました。　

以上をまとめて考えてみると、先生が以前おっしゃっていた様にデオドラントの使い過ぎで皮膚の状態が悪くなると臭いが悪化するという事を身を以って痛感しました。

今は体を洗うのを止めスキンケアクリームをつけていますが、あまり変化はなく困っております。　

そこで何かワキ周辺の肌荒れを改善する為のいい方法はないものでしょうか。　

自分で引き起こした事態で、一方的な質問で誠に恐縮ではありますが、宜しくお願い申し上げます。

投稿者名：五味院長

タイトル：皮膚の酸素不足と体臭

馬吉さんおしさしぶりですね。

その後調子はいかがですか。

あいかわらず、「ニオイ」との格闘の毎日のようですが、そのような悩みと案外うまく共存しているようですね。

さて肌荒れと体臭ですが、これは非常に深い関係があります。

肌荒れの特徴のひとつに皮膚を覆っている「皮脂膜」の破壊があります。

皮脂膜は、以前お話したように皮膚のバリヤーや保湿性を保つ働きがありますが、もうひとつ大切な役割があります。

それは「皮膚呼吸」です。つまり、健康な皮脂膜は酸素を皮膚に供給する働きがあるのです。

肌荒れが生ずると皮脂膜が破壊されますので、十分な酸素が皮膚に行き渡らないで、酸素不足を起します。これも以前お話しましたが、体臭を強くする原因のひとつに無酸素下における「解糖系」というエネルギー代謝があります。

肌荒れがひどくなると皮膚が健康なエネルギーを得ることが出来なくなるのです。

この皮脂膜における酸素呼吸を促進しているのが皮脂にふくまれる「スクワレン」という物質です。

ですから、もしデオドラント剤で肌荒れが生じた場合には「スクワレン」を含んだクリームを同時に使用することで酸素を皮膚に供給しやすくなり、幾分は体臭を予防する効果もあるでしょう。　

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