投稿者名:馬吉
タイトル:脂臭のマスキングについて
今、まずバイトからと思って仕事を探し始めたんですが、最近は調子は良い様なので、今日は本当に久々に朝シャワーを浴びずに外出してみました。 するとシャワーを浴びた時よりも汗をかき始めるまで時間が長い。あっちこっちウロウロして、ある大きい本屋で本を手にとって、いざレジに持っていこうとするとほとんど無意識の内に汗がジワーッと出てきました。 どうしてもこの悪循環がどうにもなりません。 やっぱりまだ脂臭い臭いは残っているままです。それでもまずシャワーを浴びずに外出出来たことは初めの一歩かなとも無理やり自分を納得させてます。 この脂臭い臭い、私は特に太っているわけでもないんですが(173cm66キロ)、やはり過酸化脂質が原因の臭いなんでしょうか? また以前五味先生がタバコは脂質系にしろ、たんぱく質系にしろ体臭の直接の原因となりうるとおっしゃってましたが、アルコールはこの脂臭い臭いの直接の原因となりうるのでしょうか。 そして最後にこの脂臭い臭いをマスキングするのに最適な香水やコロンってありますか? いつもの如く質問攻めで恐縮ですが宜しくお願いします。
投稿者名:五味院長
タイトル:アルコールの体臭増強作用。
お答えします。 タバコと体臭との関係については以前お話ししましたが、今回はアルコールの体臭増強作用について説明します。 お酒を飲んだか飲まないかは、酒おび運転の検知器で測らずとも、その人の「酒くささ」でわかります。 それほど、アルコールは、人間の嗅覚を刺激します。 わきが臭が分からない嗅覚脱失の人はいますが、アルコール臭が分からない人はまずいないでしょう。 ボーレンという専門家によるニオイ分類でも、炭素が3までのアルコールは「エーテル様」、不飽和直鎖アルコールは「グリーン」というふうな分類までされています。 つまり、お酒はそれ自体「ニオイの塊」といってよいのです。 ニオイの元を飲んでいるようなものであることをまず自覚しなければなりません。 しかも、アルコールは次のような作用で、体臭を増強し、アルコール臭と混ざり合い、他人にとっては(本人は気づかなくても)特有な不快臭を醸し出すのです。 それは、まず発汗の促進です。 アルコールは、皮膚の血管を拡張したり、体温調節中枢に働いたり、直接汗腺活動を高めたりして、発汗量を急激に増します。 このような、急激な発汗は通常の温熱性発汗に比べて、ニオイ成分が多いことは前にお話しした通りです。 しかも、アルコール自体はかなりのカロリーが含まれていますから、体内で酸化されると、大量の熱を産生し、体温の上昇を招き、さらに一層の発汗の増加という悪循環をきたします。 その上に、アルコールが代謝されると、アセトアルデヒドや酢酸というさらにニオイの強い物質に代わります。これらは大部分は尿から排泄されますが、一部は汗や呼気からも排泄され、あの二日酔いの特有な体臭をつくるのです。 以上のように、アルココールはそれ自体がニオイ物質である上に、発汗の増加を招き、さらに代謝されてからもニオイが強くなるという、まさにニオイのオンパレードのようなものなのです。 体臭予防の観点からは、アルコールはタバコと並び「二大悪臭源」といえるでしょう。
投稿者名:かづ
タイトル:Re: アルコールの体臭増強作用。
はじめまして。 > アルコールはタバコと並び「二大悪臭源」といえるでしょう。
私は1日平均、タバコを20本、缶ビール(350ml)×2を消費しています。 臭いの原因としてあげられる要素の量を減らした場合、臭いも和らぐのでしょうか!? それとも、少量の場合でも臭いは変わらないのでしょうか!? お酒を飲むようになってから体臭が気になり始めたような気も致します。
タイトル:Re^2: アルコールの体臭増強作用。
横から割り込みですいません。私の場合で言えばタバコは臭いを強くしました。それで止めましたよ。 お酒は私も飲みますけど、ビールのショート缶一本にしてます。ビールは通じを良くする効果があるみたいでまあ相殺出来てるかなって思います。
詳しくご回答頂き有難う御座いました。私自身お酒に関しては少し飲む程度で二日酔いするほどの量は飲まないのですが、それでもやはり「臭い」という事に関して言えば大きなマイナスなんですね。 どうしてもストレスが溜まってしまうのでたしなむ程度で少し飲んでしまいますが違った発散法を考えなければいけませんね。 本当に難しいです・・・。
タイトル:アルコールの体臭予防作用。
今度は前回とうって変わって一転、逆なタイトルなので驚かれたのではないでしょうか。 毎日の晩酌を唯一の楽しみとしているわたしにとって、お酒の効用もお話しし、アルコールの名誉も挽回してあげる義務があるのです。 実は、「適量」のお酒であれば、体臭を予防する作用もあるのです。 それは、第一に、馬吉さんが言われた「ストレス」を軽減することによってです。 ストレスこそ、体臭を増強する第一の要因であることは過去ログで何度も説明しました。 体臭を気にする人が会社などでかなりのストレス下にあることは、みなさんが経験済みのことでしょう。 そのような人にとってアルコールの「抗ストレス作用」は、結果的に体臭の予防にも役立っているのです。 第二は、それは「少量」のアルコールのよる「活性酸素」を減らす働きです。 活性酸素が発生すると、特に皮脂腺の中で、過酸化脂質を産生し、それは脂質を加速度的に酸化することで、「脂質系のニオイ」を作りやすくなります。 ただし、このようなアルコールの抗酸化作用は、あくまで「少量」という条件付きです。 限度を超えて飲んだ場合には、逆に「活性酸素」を発生されるようになることになってしまいます。 ですから「適量のお酒」なら体臭を軽減してくれるのです。 その「適量」とは、どれくらいか?という疑問があろうかと思いますが、 そのようなヤボな質問はここではナシといたしましょう。
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