投稿者名:五味院長
タイトル:極めて学究的疑問にお答えします
なほさん。
なほさんの書き込みは、わたしの意見をというよりも、掲示板の皆さんへのメッセージとお見受けしましたが、あなたが大変ユニークな方なので、ついつい返答のクリックを押してしまいました。
勝手にしゃかり出てどうもすみなせん。
それにしても、あなたの彼は「冬季限定型の隠れわきが」ですか。
実に親しみを感じさせるネーミングですね。
しかもそのニオイは「鉛筆の芯臭」というアカデミックな匂いなのですね。このようなにおいの表現も始めて聞きました。
でもわたしは、彼の体臭に対してこのような心理的スタンスがとれること自体が、あなた彼のことを、かれのわきが臭も含めて全個性として愛しているということの証明であると思いました。
ですから、あなたの質問は、「彼の匂いが減少する方法」についてではなく、「何故に、わきが臭が四季折々にサイクルを描いて循環するか」という極めて学究的関心に基づくものであると推察します。
わたしからは、その学問的理由を一つだけお教えしましょう。
それは、かれの体が極めて風流だからです。
かれの体は、四季の温度変化に対応して夏用と冬用とで使い分けているのです。
なにが違うかと言うと「基礎代謝」です。
日本人はだれでも、夏は基礎代謝を下げ、冬は基礎代謝を上げることで季節の変化にあわせて恒常性を保っているのですが、多分彼の場合には、その変化も度合いが大きいのでしょう。
冬に基礎代謝が高いということは、少しの温度の上昇や厚着などの保温で汗をかきやすいということです。
このことは、わきがの原因のアポクリン腺についても言えます。
彼のアポクリン腺は、熊とは逆に冬になると冬眠から目を覚まして活動をし始めるのです。
難しい説明はこのくらいにして、わたしは、内心あなたがうらやましく思います。
なぜなら、このように彼が四季折々で異なる体臭をかもし出すということは、体臭まで含めて愛しているあなたにとって、いつも新鮮なバリエイションで彼とお付き合いできるということです。
わたしは、四季折々の彼の体臭を楽しむことができるあなたのゆとりとユーモアのセンスを、体臭で悩む他の人々もぜひ真似してほしいとおもいます。
これ以上のお話しは、もうお二人にはおじゃまむしでしょう。
お二人の幸せを祈りながら、そろそろ、退散することといたします。
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