投稿者名:五味院長
タイトル:使いすぎなければよいでしょう
いちごさん。
おひさしぶりですね。お元気でしたか?
「こんにちわ。えっと・・・」という書きだしで、あなたの元気を感じました。
さて、ご質問の薬用石鹸ですが、普通の薬用石鹸であれば、たとえ「殺菌」と効能のあっても殺菌薬(通常はイソプロピルフェノールなど)が1%以下しか配合されていません。
ですから、皮膚表面に生息する細菌を全部殺してしまうようなことはありません。細菌類のバランスを保ちつつ細菌の数を抑制するように働くのです。
「殺菌」というより「静菌」と言ったほうが正しいでしょう。
しかしわたしが知っている消毒薬の「マキロン」は違います。強力な殺菌薬が高濃度に含まれ、しかもたしか止血のための局所麻酔薬が一部含まれているはずです。消毒薬でもかなり強い方に入ると思います。
ですから、毎日皮膚に塗りつけていれば、当然皮膚を刺激してさまざまなトラブルを生じます。
ニオイとの関連では、このように常時塗りていれば、「殺菌」というより 「滅菌」に近い状態になります。
滅菌の状態は細菌がいないのですから、一時的に「ニオイ」はなくなるでしょう。しかし後が怖いのです。
通常の健康な常在細菌がみんないなくなるんですから、より強い外来の細菌が増殖したり、真菌ができやすくなったりして、結果的にはより強い臭いが発生してくるのです。
薬用石鹸は、そのような意味では安心ですが、弱アルカリのものが多いので、使いすぎには注意してください。
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