わきが・体臭・多汗 ミニコラム
竹酢液で足のニオイ予防
五味クリニック院長
五味常明
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次なる手は、足の裏の角質の対策です。角質は、細菌の餌となる垢の供給源ですからこまめに取り除きましょう。
昔ながらの軽石で、お風呂の度にこすり落とすのが一番ですが、最近は電動の道具(角質スムーサー)もあります。ネイルサロンなどと呼ばれるフットケアーのお店も盛況のようです。
次に大切なのは、なんといっても足の汗を素早く蒸発させてムレを防ぐことです。それには裸足が一番。でも通勤などでは靴を履かねばならないし、靴下やストッキングも必要ですが、会社の中や休みの時には裸足か風通しのよいサンダルを履くのが理想です。どうせなら足裏を刺激し、血行を促進する健康サンダルや健康スリッパをお勧めします。
靴のニオイを防ぐことも大切です。
足のニオイは、皮膚と靴下と靴のニオイが三位一体になったものです。靴は二〜三日続けて履くと汗が吸い込まれて湿気を帯び、イソ吉草酸などのニオイ物質が吸着し細菌も繁殖をはじめます。ですから靴は一日履いたら二〜三日は風通しのよいところで陰干しして休ませてください。朝でかける前に靴用の防水スプレーと足用の制汗スプレーをしておくのも効果的です。
靴の中敷をこまめに取り替えることも忘れずに。
最後に足のニオイを簡単に予防するお勧めが、竹酢液(木酢液でも可)です。竹酢液とは、竹から炭を作るときに採れるエキスで、同じく木から採れるエキスが木酢液です。どちらも強い酸性で、昔から民間療法で消炎、殺菌、かゆみ止めに使われてきました。お出かけの前後にお湯を張ったタライに二〜三CCほど入れて、足を浸してよく洗ってください。これでかなりニオイが抑えられます。
それから、「マコモ」はご存じでしょうか? マコモはイネ科の植物ですが、その穂に寄生する黒穂菌は、雑菌の繁殖を抑えながら垢などの老廃物を食べてくれます。しかも黒穂菌は熱湯の中でも死ぬことはないので、さきほどの竹酢液などと組み合わせて使えば効果は倍増です。
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