わきが・体臭・多汗 ミニコラム
善玉菌と悪玉菌
五味クリニック院長
五味常明
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便のニオイに影響を与える善玉菌と悪玉菌は、それぞれどのようなときに増えたり減ったりするのでしょうか?
菌の変動を左右する第一の要素は、年齢です。腸の中の細菌の数は年齢と共に移り変わります。生まれたばかりの赤ちゃんの便は無菌です。次第に大腸菌など雑菌が棲みつきますが、それを上回る勢いでビフィズス菌が棲みつき、青年期の頃まではずっとビフィズス菌の優位が続きます。
ところが中年から老年期になると、つけあがるように悪玉のウエルシュ菌が台頭してきます。お父さんの便が臭いと娘さんに嫌われてしまうのも、よる歳のなせるわざ、なのであります。
第二の要素は、体調です。風邪や慢性の病気(胃潰瘍、糖尿病、肝臓病)などでは、ビフィズス菌が勢力を弱め、ウエルシュ菌が増えてきます。便秘や下痢の時も同様です。
そして最も影響が大きいのは、当然ながら食べ物です。何を食べたか、日頃どんな食生活をしているか、それによって腸内の細菌の勢力図「フローラ」がほぼ決定します。
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