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健康汗がかける入浴法


投稿者名:アートマン

タイトル:良い汗をかける入浴法を教えてください


 

はじめまして。HPを拝見して、岩盤浴で健康汗がかけることが分かりました。
ただ、私の住んでいるところではまだ岩盤浴の施設がありません。
できれば、家庭での入浴の時に、岩盤浴と同じような汗のかける入浴法を教えてください。

 

投稿者名:五味院長

タイトル:健康汗がかける入浴法について



アートマンさん。
現在、五味クリニックのHPの訪問者数は1ヶ月に延べ10万人以上ありますが、その中でも岩盤浴関係のサイトからのアクセスが最近急激に増加しています。人々の関心の高さがうかがえます。しかし、残念ながら岩盤浴はまだサウナのように一般的ではないため、だれでも気楽に通えるような状況ではありません。

そこで、今回はあえて岩盤浴に行かなくても、岩盤浴と同じような「良い汗」「サラサラ汗」をかける入浴法について説明しましょう。

● 炭風呂

木炭入浴法ですね。
これはいたって簡単です。炭を袋に入れて、お風呂の中に入れる、というものです。

炭からは岩盤浴のブラックシリカと同じように「遠赤外線」と「マイナスイオン」がでます。
この両者は、水の中に入れても同様に放射されます。40度〜43度くらいのお湯の温度でかなりの遠赤外線が放射されるはずです。一方、炭からはマイナスイオンも放射され、お風呂の水分子を小さくします。これらの相乗作用で、遠赤外線の温熱効果が体の芯まで届き、「岩盤浴」に近い効果が期待できるのです。

体の芯から温まれば、深部温(脳温)を優先して、発汗指令が出されますから、血漿の成分を十分濾過(再吸収)した「じっくり汗」がかけ、水に近いサラサラ汗をかくことができます(詳しくはこの掲示板内の「岩盤浴は、『汗かき健康法』です」をご覧ください)。
同時に、炭から出るマイナスイオンは、お湯の水だけでなく、汗腺から出る汗の粒も小さくしますから、サラサラ度が高まるのです。

使用する木炭は、できれば、「白炭」と呼ばれているものがよいでしょう。「備長炭」として有名ですね。
白炭は、木材を窯で蒸し焼きにした終わり頃、大量の空気を入れて、1000度以上の高温にして焼いたものです。消火の時、白い灰が表面に付着して白くなるため、白炭と言います。白炭はノコギリで切れないほど硬質で、微細孔が極めて多く、その分遠赤外線が放射しやすいのです。

使用法は、白炭を1キロ〜2キロくらい、布袋につめて、お風呂にあらかじめ入れておくだけです。この布袋を2つほどつくっておいて、1週間ずつ交互に使用して、一方を陰干しにしておけばよいでしょう。
炭は、水を浄化して、体からでた垢や水道水の塩素のカルキ臭も吸着消臭しますので、沸き返しのお風呂に続けて入れておいても問題ありません。

また、入浴法は、まず最初はやや熱めのお湯での半身浴から始めてください。最初から湯の中に全身をつけてしまうと、汗はかいても蒸発しないため、一気に体温が上がり、急激に汗が出てくるため、濃度の濃いネバネバ汗になりやすいからです。
上半身から汗を十分蒸発させてから、微温浴(40度以下)として、全身を湯につけリラックスするのがよいでしょう。

(風呂あがりの過ごし方は非常に大切です。過去に説明してありますので参考にしてください)

● 粗塩風呂

これもいたって簡単な入浴法です。塩を入浴前に「ひとつかみ」お風呂に入れるだけです。
塩は粗塩(自然塩)がよいでしょう。

粗塩からは遠赤外線はでていませんが、「保温効果」が高く、水だけのお風呂に比較して芯から体が温まります。

実は、粗塩風呂が「岩盤浴」と同様の効果を示すのは、「毒素の排出」という点においてです。岩盤浴では、水銀やカドミウムのような有害金属を積極的に排出するデトックス効果があります。これと同様の作用が粗塩風呂にもあるのです。

通常、真水のお湯に長くつかっていると、汗腺の出口にあたる導管部周囲の角質がふやけてしまい、汗腺の出口を塞いでしまう傾向があります。そのため、長く湯につかっていると、次第に汗が出にくくなってきます。これを「発汗漸減現象」と呼んでいます。ところが、粗塩を湯に入れると、浸透圧の関係で汗口がふやけないためこの発汗漸減が起こりにくいのです。当然、汗とともに有害金属も排出されます。

また、粗塩のナトリウムイオンは、入浴時に汗腺から吸収されて、体内で食品添加物などの有害物質と結合して、再び汗とともに体外に排出されると言われています。

さらに、皮脂腺に対する効果もあります。皮脂腺は毛穴に開口していますが、皮脂がこの部分につまって新しい皮脂が排出されにくくしています。ところが、粗塩の塩分は毛穴から浸透して毛穴に詰まった皮脂や汚れを外に出す作用があります。
その結果、活発になった皮脂腺から、水銀等の有害金属と結びついた皮脂がどんどん排出されてくるのです。金属は脂肪と結びつく性質がありますから、脂肪とともに排出する方法は非常に有効なデトックス法なのです。

お風呂に入れる塩は、高温処理をしていない自然塩を使用してください。通常の精製塩は、高温処理をするためナトリウムと塩素の結合が非常に強く、ナトリウムがイオン化しにくいからです。塩の効能のほとんどは、塩素でなくナトリウムの方にありますので、ナトリウムを塩素の結合から離してイオン化することが必要です。
その点、自然塩は高温処理をしないため、お風呂に入れると簡単に分離してイオン化されます。
また、自然塩はマグネシウムやカルシウムなどのミネラルを多く含んでいますので、これも汗腺から吸収して、代謝を活発にすることができます。

女優の武田久美子さんは、毎晩片手に山盛りの粗塩をお風呂に入れて、さらに濃縮したにがりを数滴加えて、入浴しているそうです。たっぷり汗をかいて新陳代謝を盛んにして、体内の老廃物を流し出すことが、健康と美容の秘訣だと言っています。

粗塩を片手山盛りというのは、少し多いような気がしますが、最初は30〜50グラムの量から始めるのがよいでしょう。

 

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