汗の性質は「あまのじゃく」。汗は汗を嫌う人を好みます。

投稿者名：シュウ

タイトル：悩んでます

　はじめまして。２９歳の社会人です。

以前から自分の体が嫌で仕方ありませんでした。まず、手のひらの汗の量
次に腋の汗、足の裏、ひどいときは頭部から滝のように汗が流れてしまい人前に出るのが苦手です。今の職場は、人前で話すことが多いのでその度に汗をかいてしまい、そのことが気になって集中力が無くなります。

　手術をしたいと思っていますが、代償性発汗等の副作用も心配です。どうしたらいいでしょうか。どうかよろしくお願いします。

投稿者名：五味院長

タイトル：あなたの「体」を愛しましょう。

シュウさん。

あなたには、治療的アドバイスの前にもっともっと大切なことがありそうです。
むしろ、その大切なことを理解できなければ、どのような治療をしてもあなたの悩みの本質は治癒しないでしょう。

その大切なこととは、「あなたの体を愛しなさい」ということです。
だれしも「自己愛」はあるし「自己保存本能」もあります。
でも「自体愛」、つまり自分の体や外見を愛するということは意外と難しいことなのです。

「自分の体が嫌で仕方ありません」という言うくらいですから、あなたにとって、あなたの「手」を、あなたの「腋」を、あなたの「足」を好きになるなんてことは困難極まりないことでしょう。

しかし、あなたが本当に汗の悩みから開放され、仕事に集中したいと思われるなら、まずあなたの「手や腋や足」を愛することが先決です。

その理由は、汗の性質が非常に「あまのじゃく」だからです。
汗というものは、あなたが嫌いな体の場所が好きなのです。
汗というものは、汗を嫌う人を好んでかくのです。

あなたにも。経験があるでしょう。
家で一人ゆったりと汗のことなど考えずテレビを見ているとき汗をかきますか？
お風呂に入って鼻歌を歌っているとき手のひらの汗が気になりますか？
違いますね。
汗は、決まって会社や電車の中で「汗をかきたくない」とき、「手のひらや腋の下が気になる時」にかくのです。
しかも、その汗を親の敵とばかりに、「減らしてやろう」とか「止めてやろう」などと思うものなら、さあたいへん。
ますます多量の汗がでてしまします。これは汗によるリベンジなのですね。

このような汗の性質を知れば、「体が嫌いです」など言っていられませね。
それではどうしたらよいか？
まず、あなたの手をじっと見つめてください。
右の手で、左の手をそっと握ってあげてください。
２９年間もの長い間、文句も言わずに、あなたの代わりに色々なものをつかんだり、運んだり、ご飯を口に入れてくれた手です。
いとおしくなりませんか？
誉めてあげたくなりませんか？
感謝したくなりませんか？

どうでしょう。そのような気持ちになった時、垂れるような汗はかいていますか？
むしろ、軽くにじむ程度のやさしい汗があなたの手をそっとつつんでいるのではないでしょうか。
その感じです。その感じで会社に行ってほしいのです。

さあ、シュウさん。ここまでが一番肝心なのです。
これからは具体的に汗を抑える方法を考えるわけですか、残念ですが時間がなくなりましたので次回にまわします。
（ごめんなさい）
その前に、あなたがこのメッセージを読んで、あなたの「体」に対する気持ちがどう変わったか、または変わらないか教えてくれませんか？

投稿者名：シュウ

タイトル：Re^2: そう言われても

　ご返答有り難うございます。

確かにおっしゃる通りだと思います。自分はこの体で２９年間生きてきたわけですし、この先もこの体で生きていくのですから自分の体を嫌がっても仕方ないのです。そう思い一時期は汗ぐらい誰でもかく、自分は少しその量が多いだけなんだたいした事ではないと、思うようにしていました。

しかし、職場である程度の立場になり、人前に立つことが多くなってきました。以前は仕方が無いと思っていた汗も後輩や部下等の目が気になり汗の量は増えるばかりです。気のせいか年々汗の量が増えているような気もします。何とかできるなら汗の量を減らす事ができるならしたいと思います。どうしたらいいでしょうか。またご返答お待ちしております。

投稿者名：五味院長

タイトル：あなたの「立場」も愛しましょう。

シュウさん。

あなたには、「愛してもらいたい」ものがもう一つありました。

それは、あなたの今の「立場」です。

どうもあなたの汗は、自分の会社や社会での立場が上がるほど、他人からあなたが必要とされる立場に置かされるほど、増えてきたようですね。

シュウさん。あなたはなぜ自分の努力の結果を嫌うのですか？
なぜ、自分の能力を発揮でき立場を嫌うのですか？

あなたの真剣な努力で立場が上がり、その結果、人前で汗をかくことは、うれしいことではないですか。すばらしいことではないですか。
そのような汗なら「努力の結晶」です。
あなたの「勲章」ではないでしょうか。

そのような、気持ちになることがあなたにとっては汗を減らす近道だと思います。