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 岩盤浴後のシャワーの是非について先生のご意見を

 

投稿者名:ライアン

タイトル:岩盤浴後のシャワーの是非について先生のご意見を


 

私は先生の本などを昔から愛読していて、自分で岩盤浴を体験し、先生のおっしゃることを常に守って 店舗運営をさせていただいております。

しかし、今回週刊ポストの影響で入浴後のシャワーについての批判の記事が掲載されていました。所詮、週刊誌です。真に受ける必要はございませんが、お客様での反応に少し変化が出てきたようにも思えます。

医学的な見地から、入浴後のシャワーについて洗い流さないほうがよいという論理が説明できればいいのですが、難しいのですよね?これは、実際に自分が体験し、自分の汗が本当に自然のクリームのように感じますので、体験すればわかるのですが、なかなか理解がしにくい問題になっているのではないでしょうか?

にわとりが先か卵が先かの話にならない前に、先生の力強いご意見をいただけると幸いです。お忙しいと思いますが、先生のホームページに先生のご意見を掲載していただけないでしょうか?私は、先生のご意見に賛同して、岩盤浴を良い方向に進めたいと考えています。

なお 岩盤浴が医療機関として認められるように、努力して、衛生管理等など力を入れて、国を動かせるようにがんばっていきたいと考えています。
よろしくお願いいたします。


 

投稿者名:五味院長

タイトル:岩盤浴後のシャワーについて



ライアンさん。
今回の一連の週刊誌の記事で、岩盤浴施設を経営されている人は相当困惑されているようですね。あなたのように衛生管理もキチンとして健全な運営努力をしていた経営者は、身に覚えのない濡れ衣を着せられた思いでしょう。

実際、私の知っているいくつかの岩盤浴で、報道後に専門の検査機関に細菌・真菌検査を依頼したところ、通常の生活環境では全く問題にならないレベルだったところが多いのです。
しかも、細菌検査の専門家の多くは、一般家庭のフローリングの200倍や300倍の細菌やカビは自分の家の浴室からだって検出されるであろうことを予想するくらいです。
微生物は、私達の身体も含めて、生活空間のどこにでもいるものなのです。

物の考え方には、「一般的な原理から個々の事実を推論する演繹法」と「個々の特殊な事例から一般的な原理を導く帰納法」とがあります。客観的な結論を出すためには両方からのアプローチが必要となりますが、今回の報道は後者のみに偏ってしまったようです。
岩盤浴はまだ生まれたばかりで、海のものとも山のものとも分からないヨチヨチ歩きの段階です。報道側としても、将来正しい方向に育てるくらいの親心があってもよかったのではないかと私は思います。

ただ、今回の報道は、岩盤浴に関わる全ての人が、「衛生管理意識」を持つ良いきっかけになったのですから、将来的にはプラスになるでしょう。
週刊誌からの「愛のムチ」だと考えればよいでしょう。もっとも真面目に経営している施設の方には、その週刊誌の表紙は「躾と称して虐待をする鬼母の顔」に映るでしょうが・・・・。

さて、あなたの質問ですが、私はその週刊誌を、1回目と2回目は読みましたが、「個室岩盤浴の性感染症」の報道に至っては、バカバカしくて、3回目は読んでいません(内容は寄せられたメールで伝わっていますが)。その上、私は岩盤浴を経営しているわけでも、岩盤浴業界を代表しているわけでもありませんので、週刊誌の報道にいちいちかまっている暇はありません。
あくまで、第三者としての客観的立場からの意見ということでしかお答えできません。

しかし、入浴後のシャワーの件では、私が「シャワーはもったいない」ですよ、と言い出した手前、「汗の効用について」はここで再度私の個人的意見を述べておきましょう。

大切なことは、先ほどの帰納法や演繹法の前提です。
つまり「岩盤浴とはなんぞや」という一般原理です。

私は、岩盤浴は日本の生んだ「入浴文化」だと考えています。

「岩盤浴文化」であるかぎり、岩盤浴をどのように愛好するかは個人の嗜好の問題です。
お酒でも、日本酒党もいれば、ワイン党もいます。私のようにビール以外は飲まない人だっています。同じ日本酒党の中でも辛口が好きな人も甘口が好きな人もいます。
日本酒が好きな人に、「赤ワインのポリフェノールは身体に良いから日本酒なんかやめてワインを飲みなさい」とは言えないでしょう。

岩盤浴だって同じです。「あちらの鉱石の施設を愛好している人に、こちらの鉱石にしなさい」とは言えません。
入浴の体位でもそうです。腹ばいが好きな人に、「仰向けの方を何分か多くしてください」と強制するわけにはいきません。
湿度も温度もみなそうです。

つまり、文化としての岩盤浴には、「決まった規則」など何ひとつないのです。

個々の愛好者の嗜好で、自分で工夫しながら自分に合った利用法を見つけることが大切なのです。
その意味では、岩盤浴はだだ「横になるだけ」のようでいて、非常に積極的で前向きなものなのです。
決して受身のものではありません。

岩盤浴後のシャワー利用についても同じです。

これも、利用者の嗜好の問題でしょう。汗をかいたらシャワーを浴びなければ気持ちの悪い人は浴びればよいし、汗を肌に馴染ませることで美肌効果を期待する人は浴びなければよいのです。
「ご自由にどうぞ」が文化である岩盤浴の基本的スタンスです。
どこぞの皮膚科の専門医が出てきて、「岩盤浴後のシャワーは是か非か」と科学的な議論するレベルのものではありませんし、その価値もないでしょう。

ですから、岩盤浴後にシャワーを浴びようとも、浴びなくともそれは利用者の「勝手」です。
施設のスタッフは利用者さんの「個人の判断」にまかせればよいでしょう。

しかしです。それでもです。その他諸々の議論はさておいてもです。
ここであらためて申し上げましょう。

汗の専門医としての私は、「シャワーはもったいない」ことだと思います。

岩盤浴後の汗と皮脂が天然の美容液となって、肌に潤いと艶を与えることは以前にも説明した通りです(過去ログを全て読んでください)。

今大切なことは、あなたの言われるような「理論」で説得することではなく、ひとつひとつの「実感」を少しずつ積み重ねることです。
あなたの施設でもその「実感」の例は枚挙に遑はないと思いますが、
もし、シャワーを浴びずに1年間岩盤浴を愛好した40代後半の女性の肌がどれだけ「つやつや」に若返ったか、を実際に見たいのでしたら、私の家内という実例があります。
しかし、妻はもったいなくて(?)人様にお見せすることはできませんが、我が家にはもう一人岩盤浴で若返った実例があります。
それは「ワタクシ」です。私は日頃から汗をできるだけかくような生活を心がけています。しかも汗をかいても、なるべく洗わないようにしています。岩盤浴後も当然シャワーなど浴びません。家に帰って寝る前に、シャーと軽くゆすぐ程度です。
その結果です。私は御歳57歳ですが、私の肌を触れてみてください。ツルツルのツルーです。いつも、10歳くらい若く見られます(本当です。ウソだと思ったら私の病院に来れば実例をお見せできます)。

私の「岩盤浴の秘密」という本では、いくつかのオリジナル理論(つまり仮説)があります。そのほとんどは証明しろと言われたら、莫大な費用と時間のかかる実験が必要ですので、偉い先生からの私の仮説への反論に反論するつもりもありません。
「あなたのおっしゃる通りです」で終わりです。

しかし、「汗の効能」については、私自身が実体験していることですので、自信をもって主張できるのです。
もし、「汗をかいたらすぐシャワーを浴びるべきだ」と主張する学者先生がいたら、「それならあなたはそのようにしてください。5年後に私の肌とあなたの肌を比較しましょう」と答えるでしょう。
人体実験ほど有効な実験法はないからです。

でも誤解しないようにしてください。何事にも例外があります。
たしかに私は、シャワーは「もったいない」と主張しました。しかし、「シャワーを使うと水道代がもったいない」とは一言も言っていません。週刊誌の報道という網をくぐると、このようなバカげた論理になってしまうのです。
また、汗に対して敏感肌の人がいることは事実です。そのような人は汗をそのままにしておくと湿疹が出やすくなりますので、石鹸を使用してよく洗い落とすのがよいでしょう。絶対に私の真似をしないでください。
また、そのような人は岩盤浴が合わない可能性もありますので、利用を控えるのもよいでしょう。

もうひとつ、これは汗の名誉のために断言します。

汗は汗腺から出たときは、「無菌」です。
つまりかきたての汗は本来「無臭・無菌」状態なのです。その汗が皮膚面に出て皮膚に棲んでいる常在菌と一緒になって初めて「有菌状態」となるのです。しかも通常は、一緒になる菌は「表皮ブドウ球菌」という皮膚にとって必要な有益菌なのです。
表皮ブドウ球菌は、皮膚のバリアとなる菌です。バリアとなって黄色ブドウ球菌などのより強い菌が繁殖するのを防いでいるのです。免疫機能の一旦を担っている菌でもあるのです。
だから、汗をかくたびに、シャワーなど浴びていたら、その大切な常在菌まで洗い流すことになるのです(なんと、1回シャワーを浴びると身体に棲んでいる常在菌の80%以上が除去されると言われています)。

さらに、汗は尿のような「排泄物」ではありません。
恒温動物である人間にとって体温調節という仕組みが絶対に必要だったのです。ですから汗は、身体にとって大切な血液(水分や血漿の成分)を材料としているのです。体温を調節するために、本当なら失いたくないミネラルなども犠牲にして「泣く泣く」汗をかいているのです。
だから汗は汗腺の「涙」なのです(だから私は一滴の汗に対していつも感謝の念を忘れないようにしています)。
その時、アンモニアや乳酸といった老廃物も一緒にでますが、ごくごく微量です。

もう一度言いましょう。汗は「キタナイ」ものではありません。

もちろん、大量の汗をかいて数時間そのままにすると、「あせも」や「湿疹」ができることはあります。
しかし、その汗でも、岩盤浴の後に、キチンとタオルで拭いた上で、自宅に帰ってシャワーを浴びるまで、肌に馴染ませるくらいの時間なら問題となることはないでしょう。

実は、私はボランティアでフィリピンの子供たちのために、小さな日本語教室を運営しています。
フィリピンは熱帯ですから当然暑い。子供たちは古い扇風機一つで汗だくとなって勉強しています。彼らの家は貧乏ですからシャワーの設備などない家も多いのです。ですから汗をかいても2日も3日も身体を洗わない子もいます。
でも、フィリピン人は実にハリのあるつやつや肌をしているのです。
しかも、フィリピンではアトピー性皮膚炎の子供はほとんどいません。
私は、これは「汗の効用」ではないかと考えています。
東京医科歯科大学の藤田紘一郎先生の、アトピーは日本人の行き過ぎた「清潔・無菌思考」が原因であるという考え方に同調しないわけにはいきません。

微生物が岩盤浴室の同居人であったとしても(基準値以下で)それが悪さをしなけばよいのです。
岩盤浴で使用されるの鉱石のふるさとは全て地球です。つまり岩盤浴は地球からの贈り物なのです。

その地球の先住民は誰だと思いますか?
細菌やカビといった「微生物」です。
ですから、岩盤浴から「微生物」をすべて排除することは、地球からの贈り物という精神に反することでもあるのです。
現代の日本人は、どこまで傲慢な人間中心主義になろうとしているのでしょうか?

その上に岩盤浴は、「生活文化」です。岩盤浴は、岩盤浴室という生活空間に横たわるのです。
生活空間が細菌やカビという微生物と共存しているのは当たりまえなことでしょう。
岩盤浴室は手術室のような「無菌室」になる必要はありません。
人間に害を与える「病原菌」がいないこと、で十分なのです。

前回、「岩盤浴の衛生管理について」という項で、私は私の病院の手術室を例にとって消毒法を説明しましたが、これは「例外室」です。
岩盤浴で同じような消毒をする必要は全くありません。「準無菌室」にするくらいの気持ちで衛生管理に当ってください、と言う意味なのです。

私は仮に自分の医院の手術室で、食事をしたり、寝転んだりの生活をしてください、と言われたらお断りします。
たとえクリーンなルームだとしても、細菌やカビなどの微生物が全く生きられないような「無菌で無臭で無機的」な部屋に住みたいとは思いません。
私は、太古の昔から人間が何千万年も共存してきた微生物と同じように一緒に生きたいのです。
その微生物から免疫力や抵抗力という恩恵を受けたいのです。

だから、「岩盤浴には岩盤浴の消毒法」があるはずです。

今、私たちは、岩盤浴に適した、安全で効果的でスタッフに負担のかからない消毒法を感染症の専門の先生とともに研究をはじめたところです。
前回は、医薬品としての殺菌薬のみを説明しましたが、医薬品は効果がありますが、毒性のあるものが多いのです。
岩盤浴では、岩盤の上に横になる生活文化ですから「安全」でなければなりません。

そのような消毒剤として、医薬品以外に岩盤浴に適した有効な「除菌剤」もありますので、研究の成果がでましたら、またこのHPでご紹介します。
岩盤浴のスタッフのみなさんはもう少し待ってください。

今回は少し長くなりましたが、時期が時期ですので、私の考え方を述べてみました。

しかし、これはあくまで私個人の「勝手な」考えですので、気持ちの篭った質問には誠心誠意お答えするつもりですが、小難しい科学的反論には一切「反論」するつもりがないことをお断りしておきましょう。

 

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