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 五味クリニックのワキガ手術で保険が適用できないのはなぜですか?

 

投稿者名:ケンタロー

タイトル:腋臭手術についての質問


 

はじめまして、ケンタローと申します。
五味院長先生に腋臭手術について、ご質問があります。

五味クリニックでは、腋臭手術に健康保険を適用できないようですが、それはなぜでしょうか?

確かに過去には腋臭は病気として認められていなかった、というのはわかりますが、現在では腋臭は厚生労働省に正式に病気として認められているはずです。

それであれば、現在では保険適用に五味クリニックもすることが可能なのではないでしょうか?
実際に、腋臭手術に保険適用できるクリニックもいくつか存在しておりますし。
なぜ、保険が適用できるクリニックと適用できないクリニックが存在してしまうのか理解できません。

私の予測では、腋臭手術自体は厚生省に認められているが、その手術方法として認められているのは一部だけで、各クリニックが独自の技術を用いている手術方法は保険が認められないということでしょうか?

それとも、以前何かの医療関係のマンガで、3つの薬を使用する場合に、そのうちの2つが保険適用できても、1つが保険適用外であったら、3つの薬すべてを保険適用外で支払わなければならなくなるという話を見た記憶があります。そのような感じのことですかね?

お忙しいことは重々承知しておりますが、ご返答宜しくお願い致します。

また、「におい」に関するブログを書いておりまして、私のブログにこの質問に対する返答内容を掲載しても宜しいでしょうか?

私も、3年ほど前に一度新大久保の方で五味先生の診察を受けております。
確かその時は、◎(強度)○(中等度)△(軽度)×(非ワキガ)があって、あなたは○と△の間だとか言われた思い出があります。


 

投稿者名:五味院長

タイトル:当クリニックで保険診療を行っていない理由について



ケンタローさん。
過去に同様な質問に対して既に返答していますが、今回は腋臭手術の保険適応に関して非常に具体的な質問内容でしたので、ここで再度お答えしましょう。

私のクリニックで腋臭手術を保険診療で行っていない理由は、単純です。

それは私の手術に対する「個人的な思い」と、私個人の「体力的な要因」と、それに関連した「経営的理由」です。

「個人的思い」とは、私を信頼してくれる患者さんだけを手術の対象として選らばせていただき、その信頼を絶対に裏切らないように100%完治させてあげたいということです。

「個人の体力的な要因」とは、今以上に手術件数を増やすとしたら、体力的に負担がかかりすぎ、前述の完全に治すという私の強い思いがかなえられなくなるおそれがあるからです。

当院で行っている「直視下剥離法」は、術者が直にワキガの原因となるアポクリン腺を確認しながら一粒づつ摘出してゆく方法です。非常に手間と根気が要求されます。
美容外科で行っている、超音波法等の機械的方法(非直視下法)のように一日に何件もこなせる方法ではありません。
現在でも、時には数ヶ月もお待ちいただいている状況で、「保険診療」となったら私一人ではとても対応できないでしょう。疲労の蓄積が手抜き手術となる可能性だってあります。

実は、私の病院も20数年前に開業した当時は、保険診療をしていたのです。
でもその時は、体臭や多汗症の治療だけでなく、ありとあらゆる病気の診療を同時に行っていました。
その当時はさまざまな病気の患者さんが来院されたので、保険診療でも病院の運営が十分可能だったのです。
しかし、体臭多汗症の分野が私の一生をかけるに値する仕事であると確信し、体臭治療の医学書などを出版したりすると、ニオイ・汗で悩む患者さんの割合が次第に増えてきました。
同時に、体臭多汗症の治療は、他の診療の片手間にはできないことが分かってきたのです。
そして、体臭多汗症のみに特化した専門病院にしようと決断したのです。そうなると保険診療での運営は経営的に無理だったのです。
しかし、一方、自由診療となると、今までの支払いの何倍にもなるのですから、当然、来院される患者さんが激減します。
このジレンマに非常に悩みましたが、私は「一人の患者さんからより多くの診療費をいただく代わりに、どこにも負けないような専門的技術を提供する」という道を選んだのです。
その時相談した先輩の医師から「保険を扱わないと患者さんは来ないよ。すぐ倒産するから止めなさい」とアドバイスを受けたことを今でもよく覚えています。

実際、保険を辞めてから、一人も患者さんが来ない日が何日もありました。
ただ、その当時、ニオイ・汗の専門医もほとんどいなかったこともあり、クチコミで次第に患者さんが増えてきました。幸いなことに、20年後の今、何ヶ月も待たされるかもしれない私の手術を受けようと、全国から(海外からも)多くの患者さんが来院してくれるような時代になりました。
本当に、ありがたいことと感謝しています。
以上が私のクリニックの歴史です。

ですから、既に当院が20年以上も保険を扱っていないもうひとつの理由は、保険診療では専門化が不可能であり、小さな個人病院で専門分野のみを保険で行っていたら病院を運営維持できなかったという純粋に「経営的な理由」があったからです。

私とて、できれば保険扱いで患者さんの負担がかからないように手術をしてあげたいと思ったこともあります。
多分、私がもう少し若ければ、入院設備を備えた病院にして、例えば神経ブロックなども含めた多角的な経営で、保険診療をしていたかもしれません。でも、私はもう歳をとりすぎたようです。
もうこれ以上、病院を大きくする野心もなければ、これ以上多くの手術件数をこなして収入を増やそうという欲もありません。
今の私の唯一の望みは、私の腕で体臭で悩める人が積極的で前向きな生き方をしていただくことです。
今の私の最大の願いは、今の状況が少しでも長く続くことです。

そして、「今の状況」とは私を信頼してくださる患者さんだけを選ばせていただき、責任をもってワキガ臭を100%完治させてあげることです。
私は仮に自分の視力、気力、体力的な問題で、ワキガの原因となるアポクリン腺を100%摘出できなくなったと少しでも感じたなら、その時点で後輩の若い先生に五味クリニックをおまかせするつもりです。

ですから、(若い先生が担当するようになったなら別ですが)当面私が現役で手術をしている間は、保険診療を行うことはないでしょう。また、そのつもりもありません。
私の病院が保険診療を行わないということは、例えば、タクシーが1台しかない村での救急時の乗車拒否とは異なります。
今、腋臭手術を行う病院は美容外科をはじめとしていくらでもあるのです(派手な宣伝をしてまで患者さんを求めている状態です)。保険診療で手術を行う大学病院も全国の都道府県に必ず一つはあります。
美容外科で手術を受けたい人は美容外科で。保険診療で手術を受けたい人は大学病院で。選択はいくらでもあるのです。

だからこそ、その数多くある選択肢の中で、私を選んでいただいた患者さんを、私は心から大切にしたいのです。

以上が、私が保険診療を行っていない理由です。
あなたが指摘されたような、さまざまな合理的な理由は一切ありません。個人的な理由のみです。

したがって、この返答をあなたの運営しているサイトに記載させてほしいという要望ですが、あなたが全ての自由診療の病院に同様な質問を送付し、その全ての病院の返答の一つとして私の答えを記載されるなら一向に構いません。またそちらからリンクされるのも自由です。しかし、このHPの返答だけを記載されるとしたら、あまりにも個人的な理由すぎますので、お断りしたいと思います。

最後にあなたのワキガの程度と手術との関係ですが、私が3年前にあなたを、「○(中等度)と△(軽度)の間」と診断したとしたら、あなたのニオイの程度は「中等度以下」ということになります。
当院のワキガ手術の適応である「中等度〜強度」という条件に残念ながら当てはまりませんので、(保険を扱うか扱わないかにかかわらず)手術療法をお奨めすることはできません。

 

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