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 刺激臭はどのようなニオイなのですか?

 

投稿者名:YN

タイトル:刺激臭はどのようなニオイなのですか?


 

はじめまして。28歳会社員です。会社で私が部屋に入っていくと、同僚がかならず咳き込むのです。最初は気のせいかと思いましたが、毎回咳き込まれます。私には、自分のニオイは分かりませんが、どうも刺激臭が出ているようです。原因が分からないため非常に悩んでいます。このままでは、会社も辞めなくてはと思うと不安で仕事にもなりません。刺激臭とはどのようなニオイなのか教えてください。

 

投稿者名:五味院長

タイトル:刺激臭の正体について



YNさん。

あなたのように、自分では自分の体臭が分からないけれど、他人の咳き込みなどの態度やしぐさで、自分の体から「刺激臭」がでているのではないかと悩んでいる人は非常に多いのです。

原因は、2つ考えられます。

ひとつ目は、「自己臭」です。

自己臭とは、「本来は他人の鼻まで伝わるようなニオイがないのもかかわらず、自分のニオイで人に迷惑をかけている」と悩む状態です。

自己臭にも種類があり、次の二つに分類されます(五味の分類)。

1)自己臭妄想
2)自己臭恐怖

「自己臭妄想」とは、精神科の分野で関係妄想と呼ばれているものの「ニオイバージョン」と考えるとよく分かります。

妄想とは、一種の「判断のあやまり」です。夜暗い夜道を歩いて、動物がガサッと動く音を聞いてお化けが出たと錯覚したり、道でうしろにいる人が刑事であると思いつき、自分をつけていると確信することはよくあることです。

それらの確信が第三者が聞いても全く理解できない内容のようなら(了解不能)、統合失調症の人に特徴的な一次妄想と言います。
その場合には、ありうべからざる内容にもかかわらず、経験的・理論的にあやまりを指摘されても絶対に訂正することはありません。カンセリングだけでは無理です。
対応は、当然、向精神薬などの精神科的治療が必要です。

でも、それらの確信が第三者にある程度了解可能なら、二次妄想(反応性妄想)と呼びます。
なにか強い感情をともなう経験に出会いそれが原因となり妄想に発展した場合です。うつ状態でも起こりえます。
通常自己臭妄想は、このケースがほとんどです。

あなたのケースもこの「自己臭妄想」の可能性があります。多分過去になにか嫌な「ニオイに関する体験」があり、それがトラウマとして残り、妄想に発展したのでしょう。
この場合には、そのようなトラウマをのぞく、心理的カウンセリング必要です。ぜひ、心療内科等でメンタルなケアをうけてください。

二番目の「自己臭恐怖」とは、「対人恐怖」のニオイバージョンと考えるとよいでしょう。
このケースでは、自分自身が体のニオイをある程度自覚していることが多いのです。
あなたの場合には、自分ではニオイが分かりませんので、今回はこの自己臭恐怖の説明は省きましょう。

あなたの悩みのふたつ目の可能性は、「現実に」あなたの体から他人を刺激するような「刺激臭」が出ている場合です。

普通、他人の鼻粘膜を刺激して、咳き込みを誘発するようなニオイ物質には、アンモニアがあります。しかし、アンモニアの場合非常に高濃度でなければ「ツーン」と刺激するようなにおいにはなりませんので、アンモニアの可能性少ないでしょう。

低濃度でも、鼻粘膜を刺激するニオイとして考えれるのは、やはり、アセトアルデヒドに代表されるような「アルデヒド系」のニオイでしょう。

アセトアルデヒドは、アルコールの代謝産物でもあり、タバコのニオイ成分の一部でもあります。
ですから、まずあなたが刺激臭で悩んでいるとしたら、二日酔いになるような深酒をしないことと禁煙をすることです。

しかし、アルコールを飲まずとも、タバコを吸わずとも、体からアルデヒドがでることもあります。
それは、汗とともに「乳酸」が多く排泄される場合です。
乳酸自体には刺激性はありませんが、乳酸が皮膚の上で細菌に分解され「アルデヒド系」のニオイ物資に変化されるのです。

乳酸は、体内の代謝の結果生成されます。激しい運動したあとに汗が少しツーとするのはそのためです。

ところが、激しい運動をしなくとも、乳酸が生成される場合があります。
それは、血液の中の酸素が不足するときです。酸素が十分であれば。代謝は「TCAサイクル」で完全燃焼されますが、酸素が不足すると「解糖系」で不完全燃焼がおき、乳酸ができてしまうのです。

ですから、「刺激臭」対策は、まず乳酸をつくらないように、組織に十分な酸素を送ることです。
肺から取り入れた酸素を組織に送るのは、ヘモグロビンです。
このヘモグロビンを増やして、元気にさせてあげることです。
ヘモグロビンを元気にする方法にはいくつかありますが、やはり、食生活で改善するのが大切でしょう。

まず摂取しなければならないのは「緑色野菜」です。
コマツナ、ホウレンソウ、モロヘイヤ、シソなどの野菜には、葉緑素(クロロフィル)が含まれています。
一方、ヘモグロビンの構成物のポルフィリンが、このクロロフィルとほとんど同じものなのです。

と言うことは、クロロフィルを多く摂取すると、ヘモグロビンを増やして、酸素を組織に十分送ることができるのです。

ただ、緑色野菜の摂取の仕方が大切です。このクロロフィルは、野菜の細胞の中にはなく、堅い細胞膜のところに含まれているため、ただ普通に食べただけでは吸収されません。(何百回も疲れるほど噛めば別ですが)
そこで、ミキサーで砕いてジュースの形で飲むのがよいでしょう。
また、クロロフィルは水ではなく、油に溶けやすいので、料理として摂取するなら、生野菜でなく、油で軽く炒めてから食べるとよいでしょう。

今、このクロロフィルが注目されているのが、以前説明した「魚臭症候群」の治療です。魚臭症候群は先天性の代謝病のため、治療法がありませんでしたが、このクロロフィルが効果的なことが分かってきたのです。

実際には、クロロフィルは油溶性のため、吸収が悪いので、これをアルカリ加水分解して、水に溶ける水溶性の誘導体のクロロフィリンの形で「飲む消臭剤」として摂取します。

誘導体の銅クロロフィリンや鉄クロロフィリンは、ヘモグロビンをつくるという形だけでなく、ニオイ成分と直接的に「化学的吸着」をして消臭することが知られています。魚臭の原因となるトリメチルアミンが物理的に吸着するのではないかと考えられています。

クロロフィリン誘導体は、ガムやキャンデーなどの着色剤としても含まれています。
さらに、このクロロフィリンと殺菌消臭作用のある「フィットンチッド」とを併用すると、「腸内体臭」にも効果なことが分かってきました。
便臭で悩まれている人は、クロロフィリンとフィットンチッドが配合された錠剤も販売されていますので、服用してみるのもよいでしょう。

t また、できてしまった乳酸を排泄されるための「酢」の効果については既に説明してありますので過去ログを参考にしてください。

 

投稿者名:五味院長

タイトル:「波動」について



今回は、記載しようか非常に迷いました。
なぜなら、今回の話題は私の理解力の限界を超えているからです。

それは、「量子物理学」というアインシュタインの領域に属する内容だからです。 それでも、あえて、恥を忍んで記載することにしました。

その理由は、

「咳き込まれたり」「クサイと言われたり」するのは、本当は「ニオイの問題」ではなく、それ以外の何か ― 例えば「波動」が原因である可能性も否定できないからです。

前回は、あなた(Aさん)が他人(Bさん)から「咳き込まれる」という現象を、第一に「自己臭」に、第二に「ニオイ物質」に原因を求めて説明しました。

ところが、実際には、この二つの理由では説明できないことが多いのです。(できないケースの方が多数かもしれません)
「自己臭」では、その因果関係をAさんの「脳の認知の仕方」のみに還元しています。
「ニオイ物質」では、その因果関係を、Bさんのニオイ物質に対する単純な「刺激ー反応」のみに還元しています。

どちらも一方的です。

しかし、Aさんが、Bさんの「咳き込み」を見たり、Cさんから「クサイ」の言葉を聞くのは、Aさんの存在とBさんやCさんの存在の「相互作用」の結果であるという考えはできないでしょうか?

実は、最近の「量子物理学」の理論を応用するとそのような推論が可能なのです。
ところが、それが超ムズカシくて、私のアタマでうまく説明できないのです。
しかし、真剣に悩んでいる人のために、ここで、あえて挑戦してみましょう。

まず、量子物理学が教える2つの大切な基礎的知識を理解しましょう。

そのひとつは、「それぞれの全体は、より大きな全体の一部であり、その全体もさらに大きな全体の一部であり、その全体もさらに大きな全体の・・・・」と永遠に続く、終わりのない理論です。大きな全体とは「宇宙」のことです。
この理論を、逆に、大きな宇宙から辿って見れば、
「宇宙という全体の中に私たち人間があり、その人間のひとりひとりは完成した全体としての宇宙であり、その人間の一部である脳も全体としての宇宙である・・・」となるのです。
脳も宇宙であると言ってもピンときませんが、脳機能は脳細胞に「局在」しているだけでなく、高次の脳機能は脳「全体に分布」していると考えるのです。
脳は宇宙のミニチュアと考えると分かりやすいでしょう。

つきつめて言えば、「人間の脳は、ありとあらゆること(経験してないことでも)を具象化できる」ということです。
量子物理学的には、脳はなんでも見え、なんでも聞こえるのです。

二つめの基礎知識です。

それは「人間を含め全ての実在は量子の”波動”である」というものです。
ふつうは、全ての「モノ」の構成要素の最小単位は、原子です。それはさらに陽子と中性子と電子にわかれます。ここまではカタチがあります。
ところが、量子物理学では、さらにカタチのない「量子」というレベルまで分解するのです。
この「量子」こそが全宇宙を構成する根源的な要素なのです。

ところが、この量子はある二つの状態で存在します。

通常は、「波動」という実態のない状態です。「磁気」や「電磁波」と考えると分かりやすいでしょう。磁気を感じる神経細胞も発見されています。電磁波は波長の長さによって、X線、紫外線、可視光線、赤外線、遠赤外線、電波などの分類されるのはよくご存知でしょう。

ところが、この波動は、不思議なことに、「観察者」(人間の脳)がいると凝集して、「粒子」という実態上の観測可能な状態なるというのです。量子物理学的には、数学で推論した理論上の公式に、実態のある実験結果があてはまってしまうということです。

つまり、「観測者」(例えばあなた)からでるカタチのない「波動」は、もう一人の「観測者」(例えば他人)からでるカタチのない「波動」と共鳴という相互作用を通じて、「粒子」状態となって表現され、観察者の脳に実態的に具象化されるというのです。

さて、ここで、以上の二つの量子物理学の理論を、「ニオイで悩むAさん」と「咳き込むBさん」や、「クサイと言うCさん」に当てはめてみましょう。

体臭で悩んでいるAさんが電車に乗りました。そこで、Aさんの脳は人の「咳き込み」や「クサイ」という言葉を予感(無意識でも)しました。
となりにはBさんが座りました。
Aさんは、電車に乗るといつも「ニオイが他人に迷惑をかけたらどうしよう」と不安になります。
そこで、Aさんの体からは「不安波動」がでてきます。
その波動が、Bさんから出ている「波動」と、たまたま「共鳴」して、実態のある「粒子」が生成されます。
実態があるのですから、(ニオイ分子と同様に)その「粒子」がBさんを咳き込ませることもあるでしょうし、外見上の変化を生じないこともあるでしょう。
いずれにせよ、「粒子」となった共鳴波動は、今度は、Aさんの視覚的・体感的感覚刺激となって、Aさんの脳に達します。
Aさんの脳は、Bさんが現実に「咳き込んで」いれば、当然そのような映像を映し出しています。
また、現実に、咳き込んでいない場合にも、(脳は宇宙のミニチュアで何でも見えますので)、「咳き込み」の映像を映し出すこともあるでしょう。

いずれにせよ、Aさんにとって、Bさんが「咳き込む」という現象が「具象化」されたわけですから、不安が的中したことになります。Aさんの脳は、Aさんがニオイを発していなくとも、咳き込みの現実を「見た」のです。

次にCさんがとなりの席に座りました。
より不安になったAさんからは、さらに強い「不安波動」が発生します。
その「波動」がCさんの「波動」と共鳴して、粒子が発生します。
その粒子は、Cさんに「クサイ!」と言わせるかもしれないし、言わないかもれません。

言われた場合には、当然そのように聴覚的に知覚し、言われなくても粒子は聴覚的刺激となって、Aさんの脳に達します。
Aさんの脳は、現実にそのように言われたなら「クサイ!」と聞こえ、言われない場合にも、(脳は宇宙のミニチュアで何でも聞こえますから)、「クサイ」と言われたように聞こえることもあります。

Aさんの脳は、Aさんがニオイを発していなくとも、「クサイ」という言葉を「聞いた」のです。

以上の事例は、Bさんが「咳き込む」のも、Cさんが「クサイ」と言うのも、はじめにAさの脳の方に「波動」が生じたことが原因であることを示しています。

別な言い方をすると、、全ての事象は脳が創出した結果であるといえるのです。全ての事象は脳が予感したことの結果でもあるのです。
つまり、私たちは、自分の脳が見たいと思う通りにものを見て、聞きたいと思うことを聞いているのです。

それでは、自分の体臭が人を「咳き込ませる」、自分の体臭のために人から「クサイ」と言われると悩んでいる人は、量子物理学的にどうしたらよいのでしょうか?

答えは、「異なる波動」を出せばよいのです。

そのためには、「咳き込み」以外の違うことを見たいと思い、「クサイ」以外の違う言葉を聞きたいと思うことです。そうすれば、違う「波動」がでるのです。

しかし、「咳き込み」と「クサイ」にとりつかれた人にとって、「違うことを聞き、違うことを見る」というのは簡単ではありません。

そこで異なる「波動」がでるための、「療法」をするのです。

「波動療法」です。

しかし、難しく考えることはありません。自分に最もあった「波動療法」でよいのです。

例えば、

以前過去ログで説明した認知療法や自律訓練法も脳や体に働きかけ「波動の転換」がおこれば、波動療法が可能となるでしょう。

同様に、
・岩盤浴で、遠赤外線やマイナスイオンという、太古からの「自然の波動」を体に浴びるのもよいでしょう。
・「気功」で、他人から「強い波動」を受けるのもよいでしょう。
・ 友達との会話から、「穏やかな波動」を受けるのもよいでしょう。
・東南アジアやインドへ「新しい波動」を探す旅にでるのもよいでしょう
・ボランテイアで自分の中に隠れていた「自分らしい波動」を見出すのもよいでしょう
・・・・
・・・・
こう考えれば、ありとあらゆることの中に「波動療法」があるのですね。
これが量子物理学が教える「あらゆることは全体=宇宙である」ということなのかもしれません。

今回は、私のアタマが悪いため、非常に分かりにくい説明になってすみませんでした。

悩んでいる人をなんとかしたいという私の「気持ち=波動」は伝わったでしょうか?

なお、今回お話した量子物理学の内容は、PHPから出版されている濱野恵一先生の「脳と波動の法則」という本に詳しく書かかれていますので、関心のある人は読んでみてください。

 

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