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 電気凝固法と直視下剥離法、私にはどちらの手術がよいですか

 

投稿者名:みお

タイトル:どちらの手術が良いのでしょうか?



初めまして、五味先生。

私は、わきががひどく、耳垢は黄色でじっとりしていて、下着にも多
少黄ばみ、(これは首や手首もなのですが)汗をかいてしばらくすると
、服にも臭いが移るぐらいです。家族は、ほとんど体臭がなく、父親が
多少汗臭いぐらいです。(でもわきがとは思えないのです。)

このぐらいの臭いだと、やっぱり、直視下剥離法の方が良いと思われ
ますか?切開する方法は、怖そうだし後が痛そうに思えるので、ちょっ
と気が引けてます。
電気凝固法でもかなり臭いは取り除かれるのでしょうか。
凝固法であれば、どのぐらい臭いが減るのか、大体の目安でよいので
教えていただけないでしょうか?

色々とすいません。よろしくお願いします。

 

投稿者名:五味院長

タイトル:悩みの強さと要求水準から決めるべきです。



みおさん。

治療法の選択は、素人なら誰でも迷うものです。
しかし、体臭多汗の治療の目的ははっきりしています。
それは、リュウマチや胃潰瘍などの他の身体的な病気とは少し違います。
内科の病気なら、病気そのものを治すことが目的です。
しかし、体臭多汗の治療は、「体臭や多汗」そのものを治しても「悩み」が治るとは限りません。
そこが体臭の治療の難しい点なのです。


そのためにわたしのクリニックでは、「手術の適応の3原則」(1.わきがの条件がある 2.アポ汗腺とエク汗腺のニオイが区別できる 3.悩みが強い)を非常に重要視しています。
三原則が満たされない人を手術しても悩みが解消しないことがあるからです。

特に3番目の条件が大切です。
本人が体臭や多汗でどのくらい気にしているのか。
その悩みがその人の社会生活にどのように影響しているか。
本人は、どの程度まで体臭や汗を抑えたいのか。
これらが、わたしたち治療者が分からないと治療の選択に関するアドバイスは出来ません。

1.の条件からあなたはまず「わきが体質」なことは間違いないようですね。
さらに、書き込みから判断して2.の条件もほぼクリアーしているようです。

しかし、3.の条件に関しては質問の「怖そうだし後が痛そうに思える」というような表現から推察すると「かなり深刻に悩んでいる」とはどうも言えないようです。

そのようなケースでは、電気凝固法を選択した方がよいかもしれません。

ただし、電気凝固法の治療効果は、その人のアポクリン腺の量と凝固回数によって決まります。
かりに「軽度のわきが」であれば4〜5回で60%から70%のニオイを抑えられる抑えられるでしょう。
しかし「中等度以上」であれば10回以上の凝固回数が必要でしょう。

また、考慮しなければいけないのは、その人の「要求水準」です。
つまり、その人はどのくらいまでニオイが減れば満足するのかということです。

100%わきが臭を取りたいなら、凝固法では満足しません。
でも、ある程度まででよいという要求水準の人なら、凝固法はわきがの治療のファーストチョイスとしては有効です。

勿論、とりあえず最初は電気凝固法で治療をして、もし満足できなければ手術法の変えるということも可能ですから、「手術は怖そうで痛そうだ」と思う人には向いているかもしれません。

 

投稿者名:みお

タイトル:Re: 悩みの強さと要求水準から決めるべきです。



五味先生、丁寧にお答えしてくださって、本当にありがとうございました。

> そのようなケースでは、電気凝固法を選択した方がよいかもしれません。
>
> ただし、電気凝固法の治療効果は、その人のアポクリン腺の量と凝固回数によって決まります。
> かりに「軽度のわきが」であれば4〜5回で60%から70%のニオイを抑えられる抑えられるでしょう。
> しかし「中等度以上」であれば10回以上の凝固回数が必要でしょう。


うーん、やはり何回か手術しなければダメなのですね。
もうちょっと考えてみます。でも、やっぱり手術したいなぁ・・。

家族には、もう臭いが段々弱くなってきたからいいと言われたのですが、
やはりノースリーブを着るときなど、夏はいつも気にしなければいけないのがいやなのです。

やっぱり手術したいです。

でも、もう一度ホントに手術した方が良いのか、よく考えてみます。

どうもありがとうございました。

 

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