投稿者名:五味院長
タイトル:色素沈着の範囲について
かこさん。
体臭多汗の手術では、再発のないように又減汗効果を高めるためにも、皮膚の真皮の一部を剥離しなければなりません。
そのため、皮膚に分布する毛細血管が一時的に取り除かれてしまいます。
これはちょうど「植皮」のときと同様な状態が一時的に生ずることになります。
植皮では色素沈着が起こるのが普通ですから、色素沈着がおこるということは完全な手術がされたという証明でもあるのです。不完全な手術ほど術後の状態がキレイであるという皮肉な現象が体臭多汗手術の特徴でもあるのです。
しかし、ほとんどの人では、この色素沈着は、6ヶ月から1年くらいして、皮膚に毛細血管が再分布して皮膚が軟らかくなるにつれ次第に消えてきます。(稀ですが、皮膚にメラノサイトという色素が元々多い人はうっすらと残ることもあります)
ご質問の色素沈着の範囲ですが、アポクリン腺が存在した部位ということになります。
ですから、アポクリン腺が多い人は広めになる訳です。
通常は腋毛のある範囲と思えばほぼ一致しているでしょう。
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