投稿者名:五味院長
タイトル:脇毛の役割
さちさん
まずわきの下の「毛」と「ニオイ」との関係から説明しましょう。
わきの下のニオイの発生は次のように行われます。
わきの下からは主にニオイ物質を豊富に含んだアポクリン腺の分泌物がでますが、この汗は比較的粘度があります。そのためアポクリン腺の汗は腋毛に付着しやすく、腋毛につつまれて次第に濃度を増していきます。
腋毛の間や皮膚の上に分泌されたニオイ物質は細菌により分解されたり、アポリポタンパクのリポタンパク部分をはずされたりしてニオイ物質が作られこれも腋毛のあいだに貯められます。
そのときエクリン腺の汗が分泌されると、エクリン腺の汗は水分が豊富なためニオイ物質と適度に混ざりあい、飛躍性つまり遠くまで飛んでいくことができるようになり、私達の鼻粘膜に達してワキガ臭を感じるようになるのです。
この過程で「腋毛」の役目は重要です。つまりニオイ物質をトラップして濃度を濃くすることで一気に遠くまでニオイが届くようにするからです。
ですから、腋毛の処理は、それだけでもある程度のニオイ対策にもなるのです。
さらに、アポクリン腺が完全に摘出されなくても、アポクリン腺の腺体が熱で凝固されるなら分泌機能は低下するはずです。
このような意味から、もしニオイ対策も兼ねた「脱毛」を行うなら、高圧の電圧をかける「電気凝固法」の方が効果的かもしれません。しかし電気脱毛はレーザー脱毛よりは、脱毛効果が劣ります。
どちらを選ぶかは、あなたが脱毛を主にするか、ニオイ対策を主にするかで決めるべきでしょう。
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