投稿者名:五味院長
タイトル:わたしからの提案
GOUさん
最初にわたしはあなたに謝らなければならないことがあります。
それは、正直に言いますと、最初あなたのメールを読んだ時、なんと不謹慎な「相談」だろう と腹が立ち、このような記載は削除すべきだと一瞬思いました。
しかし2回目に読んだとき、あなたの言っていることこそ体臭で悩んでいる多くの人々が無意識の内に望んでいることであるに気がつきました。
同時に、わたしは体臭で悩める人々の「相談」に真剣に乗ってはいたけれど、あなたが言う「共感」を本当にしていただろうかと自問自答してみました。
答えは「NO]でした。なぜならわたし自身は臭いにも汗にもさほど悩んでいないからです。(わきのニオイは多少気にしてますが)
「このつらさはなってみないとわからない」のです。
臭いや汗で悩んでいないわたしに「なってみなければわからない悩み」が本当にわかるわけがないのです。
つまり今までの相談はあくまで患者と治療者の縦の関係でしかないのです。
でもわたしは同時にもうひとつの事実もわかったのです。
それは、当初全く意識していなかったことですが、この掲示板そのものが他人に理解してもらうことの困難な体臭多汗で悩む人にとっては「共感」による癒しになっていることでした。
早い話「みんなで渡れば怖くない」のです。想像してみてください。
日本中のみんながワキガであれば、あなたは臭いで悩みますか?日本中の全ての人が汗かきなら、多汗など当たり前のことで汗をかかない人の方が異常なのです。
「悩み」とは、ひとりで悩むから「悩み」になるのです。
GOUさん。そして体臭多汗で悩む多くのみなさん。
「こんなはなし」を「ここで」しようではないですか。 医師としてのわたしの「はなし」には限界があります。わたしは神様ではありません。すべての悩みを解決することなど不可能なことです。
でもあなた方はちがいます。実際に今悩んでいる人々が、同じ悩みをもつもう一人の人へのメッセージはどれだけ励ましになることでしょうか。それは無限の可能性がある力なのです。
わたしは、今この掲示板が本当の在り方が理解できました。
それは、今までのような質問にわたしが一方的に答えるだけではなく、掲示板の投稿者間の精神的なコニュニケイションが必要なのです。
どのようなことでもかまいません。一人の投稿者にたいする簡単な挨拶でもいい。励ましでもいい。ぐちでもいい。こんなことをしたら体臭に効果があったという情報でもいいではないですか。
またわたしは今非常に反省しています。
それは医者という職業がらわたしの返答はインターネット用語でいえば「重い」のです。やはりこれからはGOUさんのように「軽い」のりも必要でしょう。だれしもが気軽に入ってこれる間口の広さも必要です。
長々と書き連ねてしまいましたが、GOUさんの投稿を機会に投稿者同士のコニュニュケーションが広がることを期待しています。 わたしからの一つの提案として宜しくお願いします。
勿論わたしへの質問は、体臭多汗の専門家として今まで通り、キチンをご返答しますので、遠慮無く投稿してください。
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