投稿者名:五味院長
タイトル:憤りを感じます
りきさん
わたしはあなたの記載内容を拝見して「手術をした病院の先生」に憤り覚えます。
なぜなら、あなたはワキガ手術の適応の範疇外だからです。
あなたがなぜ2年前に体臭が気になり始めたかというと、周囲の人々の「しぐさ」や「態度」や「話」があなたの体臭に原因があるのではないかと思いはじめたからでしょう。
たしかに生きているのですから汗もかけば、げっぷもし、おならだってします。つまりあなたは臭う存在なのです。
しかしそのようなあなたの「ニオイ」とあなたの周囲の人の「咳」が関係があるという証拠はどこにあるのでしょうか。
たしかに「あなたにとって」はあなたが朝起きて茶の間にいくと「必ず」お母さんが咳をするのですから、「関係」はあります。
すこし暑くなると「必ず」少し離れた人が咳をするのですから「関係」はあるでしょう。
しかしだからといってあなたの体臭が周囲の人の態度を引き起こす「因果関係」とは言えません。 しいて言うならば、あなたの心の中での「心因関係」と表現するのが適切です。
このような関係は、すこし体臭の治療に従事した医師であるなら一見でわかります。 ですからあなたに必要だったのは手術の前の「診断」だったのです。
つまり、医師はあなたが本当にニオイがあるのか、あるならどのようなニオイなのかをあなたに「説明」する義務があるはずです。
そのような過程を経ずしてすぐに手術に移行するとは「金儲け主義」と批判されてもいい訳はできません。
さらに不可思議なのはなぜ片方のみの手術だったのでしょうか。 ワキガ手術は片方づつ手術を行うことは勿論あります。しかしそれは患者さんの仕事の都合であったり、または再手術で試験切開が意味のない場合に左右を比較するためです。
あなたの場合には、初回手術であったわけですから「試験切開」を術前にすることで、あなたの悩みは即解消された可能性がつよいのです。
しかし、多分その先生は多少の良心の呵責を感じて片方のみを手術したのかもしれません。
しかしまだ遅くはありません。 あなたには、もう一つのなにも手術をされていない部分が残っています。 あなたには、ぜひもう片方の部分での「試験切開」をおすすめします。
あなたには「自分はワキガではないんだ」という自信が必要だからです。
検査は自分で鏡でわきの皮下を確認することができます。
「論より証拠」です。ワキガでないという証拠をみればあなたの悩みはその時点でなくなるでしょう。
あなたには「対人恐怖」の問題が残されていますがこれについてはまた別の機会にお話します。
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