体臭・多汗に悩む方の心と体の心療室 ニオイの介護

 

ワキガ・体臭・多汗 診察室 皮膚のニオイのケア …ニオイケアのためのガイド


体臭を予防する入浴剤


 

1.酢

 血の巡りが悪かったり、食事のバランスが崩れたりすると、体内にアンモニアが増えて汗が臭くなります。そんなときは、入浴の直前に醸造酢か黒酢を湯船に少量入れます。醸造酢ならお猪口に2〜3杯、黒酢なら1杯で十分です。僅かな量なので、酸っぱいニオイはしません。むしろさわやかな香りが風呂場に漂います。
 酢に含まれるクエン酸には殺菌作用があって、肌を弱い酸性に保つので雑菌の繁殖を抑え、体臭を予防します。また、お湯で温まって開いた毛穴から吸収され、汗腺から出ようとするアンモニアも抑えます。クエン酸が、お湯から汗腺に吸収されて血行も良くなり、アンモニアの乳酸の生成を抑えるので、アンモニア臭を解消することができます。お酢のニオイは、最後に軽くシャワーを浴びれば消えてしまいます。

 

2.塩
 ぬるめのお湯でゆっくりつかるほうが身体にはよいのですが、皮膚の角質がふやけて汗の出る孔が閉じてしまい、汗が出にくくなることもあります。その場合には、塩を大さじ1杯加えてください。皮膚のふやけを予防し、血行がよくなって寒いときにも大変温まります。ただし塩を入れると、いつもより汗をかくので湯ざめに注意してください。

 

3.炭
 水道水を使ったお風呂は、塩素が肌を刺激してお年寄りには刺激がきつすぎることがあります。ネットに詰めた炭をお風呂に入れておくと、炭が塩素などを吸着してお湯を柔らかくしてリラックス効果をもたらします。
 温められた炭から出る遠赤外線で血行も良くなります。

 

4.ヒノキ
 入浴介助を受けるときに、自分の垢がお湯に浮いてくるのが恥ずかしい方も多いようです。「ずいぶん垢が出ましたねえ」と介助の人に何気なく言われて傷つき、入浴介助が嫌いになることもあります。
 色のついた入浴剤で垢を目立たなくする方法もありますが、ヒノキの風呂で垢を取るという手もあります。贅沢なヒノキ風呂を造らずとも、材木屋さんでヒノキのおが屑を分けてもらい、それをネットに入れて湯船に浮かべるのです。おが屑は、温泉のような香りを漂わせながら、お湯に浮いた垢をさり気なく取り込んでくれます。
 ヒノキを小さなボール状に削ったものも売られています。これだと何度でも使えますし、ヒノキの丸い肌触りも手のひらで味わえます。2つぐらいコロコロ握っていれば、入浴しながらのリハビリになります。ヒノキ以外にも、薫製の素材で桜やリンゴなど、香りのする木のチップが売られています。

 

5.マコモ風呂
 マコモ(真菰)は水辺に生えるイネ科の植物で、最近では野菜としても売られています。
 茎に寄生する黒保菌が体臭のもとになる老廃物や垢を食べてニオイを抑えてくれます。最近では野菜として売られているので皮をそのままお風呂に入れても良いし、商品化された粉末もあります。
 マコモを溶かすとお湯が黒くなるので、気になるようでしたら、マコモを洗面器に溶かして清拭に使ってもよいでしょう。またマコモをお湯に溶かして飲むと身体の新陳代謝が高まり健康増進にもなります。

 


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